「別れた妻の悪口」「子どもを欲しがる」婚活がうまくいかない男女、苦戦者たちの要因

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2025年01月14日 11:30  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

※写真はイメージです

「結婚したいなら、婚活をする」というのが、当たり前の時代になってきています。リクルートブライダル総研が行った『婚活実態調査2024』によると、2023年の婚姻者のうち、婚活サービスを利用していた人は32.3%にも上ったというのです。ところが婚活サービスに登録をしても、活動を苦戦している人が多いのが現状です。

 仲人をしながら婚活現場に関わる筆者が、目の当たりにしている婚活事情を、さまざまなテーマ別に考えていく連載。今回は、婚活で苦戦を強いられる人たちの要因とは何なのか、事例とともに見ていきましょう。

子どもが欲しいから結婚!

 しんじさん(48歳、仮名)は、できたら1年以内に結婚を決めて、なんとか50歳になる前に子どもが授かれればと思っていました。そこで、35歳までの女性にお申し込みをかけたのですが、全く受諾されませんでした。

 これは40代後半、50代の男性にありがちなのですが、ご自身は若いつもりでいても、30代の女性たちからしてみたら、15歳以上離れている男性は父親に近い年齢の域。まずは条件から相手を選ぶお見合いでは、マッチングが難しくなります。

 そこで、年齢を42歳まで引き上げました。すると、42歳のかなこさん(仮名)とお見合いなり、そこから仮交際を経て、真剣交際へと進みました。なるべく早い時期に結婚を決めたかったしんじさんは、そこから結婚後の具体的な話をするようになりました。

 しんじさんの結婚の目的は、子どもを授かること。そこで、デートで会うたびに、「結婚したら、すぐにブライダルチェックに行こう」「子どもは、できたら二人は欲しいよね」「不妊治療をするなら、どんなことでも協力もするよ」と、子どもの話ばかりしていました。

 結果、それがかなこさんにはプレッシャーになりました。年齢から言って、妊活をできる時間が限られています。また、たとえ若かったとしても、子どもを授かることに“絶対”はありません。

 かなこさんは、デートの度に子どもの話をされることで気持ちが重たくなり、結局しんじさんに交際終了を出しました。

 まだお互いの価値観やライフスタイルを十分に知らない段階で、ご自身の結婚後の要望を押し付けると、うまくいきません。ことに、子どもを授かるか授からないかは、女性にとってデリケートな問題です。男性の皆さんは、そのあたりの配慮が必要です。

別れた妻の悪口を連発

 みかさん(45歳、仮名)がお見合いした、たつのりさん(47歳、仮名)は、バツイチですが背も高く、痩せ型で、顔もスッキリ系のハンサム。

 上場企業に勤めるエリートで、みかさんは、「お見合い市場にも、あんな素敵な人がいるなんて」と、最初はこのご縁にとても乗り気でした。

 ところが、仮交際に入って、2回、3回とデートを重ねていくうちに、たつのりさんへの見方がわかっていきました。

「会う度に、元奥さんの悪口を言うんですよ。離婚も、元奥さんの浮気が原因だったようです。それで、離婚した途端、元奥さんは浮気相手と再婚をしたそうです。『本当に、たいしたもんですよ!』って、憎々しい口調で元奥さんのこといったときの顔を見て、ゾッとしました」

 浮気をされて悔しい気持ちはわかります。その浮気相手と離婚後すぐに再婚をされたら、憎しみも深まるでしょう。ただ、それを、これから結婚をして未来を築く可能性のある女性の前で言っても、なんのプラスにもなりません。

 お見合いや仮交際に入ったばかりのときに、元妻のみならず元恋人の悪口を言うのは御法度。それを口にするあなたの性格に疑問を抱かれることになります。

婚活経歴や恋愛経験を聞く

 さとみさん(35歳、仮名)は、やすおさん(41歳、仮名)とのお見合いを終えて、すぐに「今日のお見合いは、お断りでお願いします」と連絡を入れてきました。

「カフェで着席したら、開口一番が、『どのくらい婚活しているんですか?』『何人くらいにお会いしまいたか?』と、私のお見合い歴を聞いてきたんです。だから『まだ数か月ですし、そんなにたくさんの人にはお会いしていません』とぼやかして答えました」

 すると今度は、自分のお見合い歴を話し出したと言うのです。

「僕はもう1年くらい婚活をしていて、50人くらいに会いました」

 それからは、お見合いに現れた女性の悪口を面白おかしく語り出したというのです。

「あなたは、写真と実物が変わりませんが、中にはどんだけ加工したら、あの写真になるんだというような、原型を留めていない人もいましたよ。あと、写真の2倍くらい横に大きかった人もいました」

 さらに、こうも続けました。

「お見合いのお茶代って男持ちじゃないですか。写真とあまりにも違う人が来たときには、詐欺に引っかかった気分ですよ。まだ付き合うかどうかわからないうちは、お茶代は割り勘にしたほうがいいですよね」

 さとみさんは筆者に言いました。

「一刻も早く帰りたい気持ちになって、お見合いを40分で切り上げました。あと、お見合いを終えた後に、『これ、私のお茶代です』って、千円札を渡しました」

 それをすんなりと受け取ったそうです。

「私のお茶代は、税込で970円でしたが、レジでお勘定をして私に30円のお釣りを返すこともなく、自分のお財布にしまっていました」

 お見合い歴を聞くこと、お見合いで会った女性の悪口を言うこと、さらに、女性のお茶代を払うことに言及するのは、いい結果を招きません。

自慢話が鼻につく

 まなぶさん(41歳、仮名)は、仮交際に入ったよしみさん(40歳、仮名)と2回のデートを終えて、交際終了を出しました。

「僕は日本の企業にいるので、外資系企業にいるよしみさんの職場のことはよくわからないのですが、『とにかく実力主義だから、仕事の手が抜けない』とか、『1000万円近いお給料をいただいているのだから、忙しいのは仕方ない』とか、なんだか発言が鼻につくんですよね」

 よしみさんの年収は950万円、あきおさんは800万円でした。

「考えすぎかもしれないけど、どこか僕を見下しているようなところもありました。ただ日本と外資ってそもそも賃金体系が違いますよね。外資はいつ首を切られるかわからないし、退職金も年金制度も整っていない。

 もちろん能力があるからこそ、その現場で稼げるのでしょうが、話しをしていて楽しくなかったし、女性と言うより男と話しているような気持ちになりました

 自分の仕事における能力の高さや高い年収などを、婚活の会話で話題にするのは、相手にいい印象を与えません。婚活の場では、自分が優秀であるという自己アピールが過剰だと、逆効果になります。

外見ばかりを褒める

 さゆりさん(37歳、仮名)は、先日、さとるさん(41歳、仮名)と仮交際に入りました。さとるさんからは、毎日のようにLINEがきて、毎週末お会いしていたようでした。

「私のことをすごく気に入ってくだったのは、お見合いのときからわかりました。交際に入ってからも、会うといつも服や持ち物を褒めてくださる。あと、『顔が僕の“どストライク”なんです』と言われました。なんだか、外見ばかり褒められて、もっと内面も見てほしいなという気持ちもあります」

 外見について褒めること自体は悪いことではありませんが、外見だけを繰り返し褒めると、相手に「内面には興味がないのかもしれない」「本当に真剣な気持ちで接しているのだろうか」と思われることがあります。

 特に婚活の場では、お互いの価値観や性格を知ることが重要なので、褒めることも大事ですが、それよりも内面に焦点を当てて、意見交換をしたり、結婚観を話したりするように心がけてみましょう。外見ばかりに注目すると真剣さが伝わりにくくなりますよ。

鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。新刊『100日で結婚』(星海社)好評発売中。公式サイト『最短結婚ナビ』 YouTube『仲人はミタチャンネル

このニュースに関するつぶやき

  • 周囲が結婚したから、結婚を焦る馬鹿。
    • イイネ!1
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