晴れ着姿に身を包んだ人たちで賑わった「二十歳の集い」。東京・豊島区では、経済的な理由を抱える人や区内の留学生らに無償で晴れ着の貸し出しを行っていました。今年二十歳を迎えた若者は高校の3年間をコロナ禍で過ごした世代。将来をどう考えているのか聞いてみました。
【写真を見る】高校3年間をコロナ禍で過ごした世代、将来について聞いてみると…
各地で『二十歳の集い』無償で晴れ着の貸し出しを行う自治体も東京では、晴天に恵まれた「成人の日」。豊島区では、晴れ着に身を包んだ846人が式典に参加しました。
式典に先駆け、行われていたのは、着付けのボランティア。豊島区では、企業やNPOと連携し、経済的な理由を抱える人や、区内の留学生らに無償で晴れ着の貸し出しを行っています。
豊島区 晴れ着の無償支援を利用した女性
「アルバイトをしているが、学校の学費の支払いで晴れ着に使うのは難しい」
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「20万〜30万かけて1日晴れ着を着るのは、親に負担かけちゃうなって思ったので、これを知って晴れ着を着れるなら着たいと思って申し込みました」
2019年日本財団「18歳意識調査」では、成人式に出席しなかった女性の3割が、金銭的に余裕がないと回答。“振袖などの出費”を苦に、豊島区でも女性の成人式の出席率は男性より低い傾向が続いているといいます。
豊島区 晴れ着の無償支援を利用した女性
「大学の友達とかでも、『お金が』って言って参加しない子もいたので、こういう制度はありがたい」
豊島区では、他にも留学生にボランティアで着付けを行っていて、留学生30人が晴れ着姿を楽しみました。
台湾出身の留学生
「台湾では成人式は特にイベントとかないので、今回日本に来て、こうやって日本文化を体験できて良かったと思います」
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この3連休、各地で行われた20歳の集い。千葉県浦安市では、ディズニーキャラクターたちが参加者らの門出を祝福しました。
ド派手な衣装が話題になる北九州市は、今年もカラフルに着飾った参加者の姿がありました。
式典出席者・男性
「総額40万ぐらいですね。もうちょっと泣きそうな金額だった。行動と言葉が伴った大人になりたい」
石川県珠洲市では、地震の影響で延期されていた「二十歳のつどい」が1年遅れで開催され、79人が参加しました。
参加した女性
「家は全壊でした。晴れ着も1枚だめになって、これが2枚目」
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「地震で成人式もできないかなと思っていたが、1年越しにこういう機会を設けてくれたことがすごい嬉しい」
「AIに職業をとられないように…」高校生活をコロナ禍で過ごした世代の夢は?今年20歳を迎えた若者は、高校の3年間をコロナ禍で過ごした世代。将来について聞いてみると…
横浜市の女性
「AIに職業を取られないように頑張りたいです」
浦安市の男性
「将来不安なことは結婚する相手が不安です。誰と結婚するのかなと。24歳で結婚したいです」
専門学生
「美容業界で活躍できるカリスマ的存在になりたいと思っています。不安はあるけど、前向きに捉えて今は将来がすごく楽しみです」
大学生
「オーストラリアに留学しているが、円安の影響を受けまくりで円安が解消しないと卒業できるかどうかもわからない」
円安が不安だという学生は、NISAなどで将来への備えを始めているといいます。
大学生
「18歳とかから始めている。親が『やっとけば?』と」
ーーこれから皆さんが生き抜く社会というのは、どんな世の中になりそうですか?
豊島区の大学生
「自分でちゃんと頭を使って行動しないと、やっていけない世界なのかなって思っていて、だからこそ自分で逆算して考えられる人が必要になる世界かなって思っています」