男子高飛び込みでパリオリンピック(五輪)銀メダルの玉井陸斗(18=JSS宝塚)が、今月4日に死去した恩師の馬淵かの子さん(享年86)への思いをはせ、28年ロサンゼルス五輪での金メダル獲得を誓った。
16日、都内で行われた第73回日本スポーツ賞の表彰式で「奨励賞」を受賞し、報道陣の取材に対応。小学1年時に競技へ誘ってくれたという馬淵さんについて「最近までいろいろなことを気にかけていただいた。会うたびに『体調大丈夫? ケガはしてない?』と。五輪のメダルを一番願ってくれていたと思う。コーチの首にメダルをかけることができてすごくうれしかった。メダルを獲得するまで一緒に頑張ってくれた」と感謝を込めた。
昨年5月にかけられた「いつも試合で頑張りすぎだ」という言葉が強く心に残っている。「以前から言われていたんですが、『試合で頑張りすぎなくても、普段の練習通りにすればうまくいくから』と。その時に安心したというか。それまで『頑張ろう、頑張ろう』と思いすぎていましたが『練習通りでいいんだな』という安心材料になって。忘れられない一言です」と打ち明けた。
兵庫・須磨学園高3年の玉井は、今春から立命館大へ進学する。パリでは日本飛び込み史上初のメダルをつかんだが、28年ロサンゼルス五輪へ「次は金メダルを取って、かの子コーチに見せてあげたい」と誓った。
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