子どもは時に、大人が思いもよらない行動を取ることがあるが、幼児を持つ親のあるあるでもあり、SNSでは度々その姿が注目を集める。ベランダで洗濯物を干しているママを締め出してしまった女の子の様子が、「頑張って開けようとする姿が可愛い」などと、大きな反響を呼んだ。一方、酔ってソファで横になるパパをやさしく寝かしつける男の子の動画が、話題になった。そんな様子を見守る2組のお母さんに聞いたエピソードを、改めて振り返る。
【写真】「カギかけちゃった…」不安がる娘さん、反省ポーズも可愛すぎ!◆娘にベランダに締め出された母親が実感「ひとりのときに洗濯物を干すのは危ない」
ベランダで洗濯物を干していたお母さん。干し終わって部屋に戻ろうとすると、当時2歳の娘さんが窓にカギをかけてしまい、締め出された状態に…。そんな様子を窓の向こう側から不安そうな顔で見つめる2娘さんの姿に、「自分が閉じ込められたみたいな顔してて草、かわちい」「窓にほっぺがくっついてムニってなってるのが可愛い」「冷静なのがすごい」「小さい時、同じことしたって親が言っていた」などと、さまざまな反響が寄せられた。
この時、お母さんは洗濯物を干していて、お父さんは弟さんにミルクをあげていた。すると、娘さんが窓のカギを閉めてしまったという。
「そこで初めて、娘がカギに手が届くことを知りました。娘の成長を感じたとともに、このままではひとりのときに洗濯物を干すのは危ないと感じ、どうしたらいいのか…という気持ちになりました」
幸いスマートフォンを持ってベランダに出ていたため、お父さんにLINEをして開けてもらうことができた。「隣人に頼んで開けてもらった」「鍵ってもっと子どもの届かない高さに変更できないのかな…」「何か対策ないですかね?」などと、SNSでは似たような経験をした人からの声も多い。お母さんは「今後は、ドアの下に紙のようなものを詰める、もしくは子どもを寝かしつけてから洗濯をしようと思いました」と対策が必要だと言う。
娘さんは最近“イヤイヤ期”を迎えたそうだが、なんでもかんでも「イヤイヤ!」と言う姿に、「それがまた可愛いです」とお母さんは微笑む。また、「パパやママが喋った言葉を復唱してなんでも真似をするようにもなりました」と娘さんの成長を喜ぶ。その一方で、子どもと過ごせる時間は無限ではなく有限なので、「今を大切にしている」とお母さんは言う。
「何気ない公園遊びや散歩、お家でのごっこ遊びなど、あと10年もすれば無くなります。今この瞬間を大切にしなきゃダメだなと思いました。限りある今の時間を大切にし、楽しみたいです」
◆「やさしいなと率直に思いました」酔ったパパを寝かしつけしてあげる1歳9ヵ月の息子
一方、酔ってソファで横になっているお父さんに毛布をかけて、やさしくトントンをしてあげる当時1歳9ヵ月の息子さん。「パパの寝かしつけで大変な息子」と題されたこの動画に、「ちっさなおててでトントン、かわいすぎる」「めちゃくちゃ優しい」「うちも私を寝かしつけようとしてくれます〜笑 みんな一緒ですね」などとコメントが寄せられた。
この時、お父さんは少し酔った状態でお腹を出してソファで寝ていた。そんな姿を見た息子さんが、自分から毛布をかけてあげてトントンをし始めたという。
「保育園で寝かしつけの時にトントンをするようで、そのマネだと思います。人形などにはよくやっていたのですが、パパにやっているのは初めて見たので、驚いたのとやさしいなと率直に思いました」
息子さんの寝かしつけを担当しているのはお父さんだそうだが、その理由はお父さんはすぐに寝落ちができるからとのこと。
「むしろ息子より先に寝ることが多いかもです。私はなかなか寝かしつけられないので、寝ない息子に途中でイライラしてしまうこともあって…。出張や飲み会などで遅くなる時は、もちろん私が寝かしつけます」
観察力があり、しっかりした印象がある息子さんだが、つかみ食べができるようになった時に、お父さんの手を止めて「僕のことを見て!」と主張したこともあったという。
「10ヵ月頃だったと思うのですが、こんなにも自我が芽生えているのだと感心しました」
子育てをする中では、人との触れ合いを大切にしていて、「小さい頃からいろいろな人に会わせている」とお母さんは言う。
「そのおかげか人見知りもせず、すれ違う人みんなに手を振っています。人間は誰しも1人では絶対に生きられないので、いろいろな人と触れ合い、いろいろな感情を抱いて成長していってほしいと思っています」
お母さんが幸せを感じるのは、お父さんと息子さんが笑っているところを見た時だそう。
「自分の中で優先順位がつけられない大切な2人が、抱き合って笑っている姿を見ると、『長生きしたい!』と心から感じます」