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マンションの宅配ボックスを悪用し、だまし取った現金を回収したとして、福岡県警は20日、東京都練馬区の無職、石坂友寿(ともかず)被告(44)=組織犯罪処罰法違反で起訴=を同法違反(犯罪収益等隠匿)容疑で再逮捕した。県警は同様の手口で、特殊詐欺の被害15件約3000万円を回収したとみて調べている。
宅配ボックスの利用について、県警は特殊詐欺グループ内で現金の受け渡し方法が変化しているとみて、警戒を強めている。
再逮捕容疑は、氏名不詳者らと共謀し、2024年9月20日、福岡市中央区のマンションにある宅配ボックスに女性=詐欺罪などで起訴=が入れた現金200万円を回収したとしている。県警は認否を明らかにしていない。
県警によると、石坂容疑者が現金を回収したとみられるマンションは、福岡市内に5カ所ほど確認されているという。いずれの宅配ボックスも荷物を入れた後に業者らが任意の暗証番号を設定し、後で相手に番号を通知するタイプだった。
暗証番号が分かれば居住者でなくても荷物を受け取ることができ、防犯カメラが設置されていない場所や管理人が常駐していない場所が狙われていた。
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宅配ボックスに現金を入れた女性は特殊詐欺の「受け子」で、闇バイトで加担したとみられている。女性が暗証番号を設定していたが、石坂容疑者と直接連絡は取っておらず、他にも指示役らがいるとみられる。
石坂容疑者は24年9〜11月、飛行機を使って福岡を9回訪れており、5日程度の滞在を繰り返していたという。【宗岡敬介】
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