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JR東海は22日、岐阜県中津川市で進めている駒場(こまんば)トンネル工事現場近くの市道で3センチ超の地盤沈下があったと明らかにした。掘削工事でトンネル上部の地山が緩んだのが原因とみられる。
22日の岐阜県環境影響評価審査会地盤委員会で同社が委員に説明した。
同社によると、トンネル上部から市道までの距離は9メートル程度。掘削が市道直下に近づいた昨年12月から地盤の調査を始めていた。現在、沈下速度は低下傾向にあるという。
市道は現在、通行可能で、民家の土地などでの目立った陥没も確認されていない。トンネル内部では毎分10リットル程度の湧水(ゆうすい)が確認されているが、沈下との因果関係はないとみられる。
同社は今後、地山補強のため鋼管やボルトなどをトンネル天井部から追加で打ち込むなどの対策を講じるとしている。
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リニアのトンネル工事を巡っては岐阜県瑞浪市大湫町の工事現場付近でも地盤沈下が起きており、同社は18日の住民説明会で「トンネル工事が原因の可能性が高い」と明らかにしている。【太田圭介】
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