OPECは油価引き下げを=EU、米に不当な扱い―トランプ氏
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2025年01月24日 07:01 時事通信社
【ワシントン時事】トランプ米大統領は23日、スイスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)でのビデオ演説で、「石油輸出国機構(OPEC)に原油価格を下げるよう求める」と発言した。欧州連合(EU)に対しては、「米国を不当に扱っている」と批判。巨額の貿易赤字も問題視し、是正する考えを示した。
トランプ氏は、産油国ロシアによるウクライナ侵攻の戦費を賄っている石油の価格が下がれば「戦争は即座に終わる」と持論を展開。ホワイトハウスによると、トランプ氏は前日、OPEC盟主サウジアラビアの事実上の最高権力者であるムハンマド皇太子と電話会談した。
金利を巡っては「即座の引き下げを要求する」と主張。米連邦準備制度理事会(FRB)は来週の会合で金利を据え置くとみられるが、トランプ氏の言動はFRBへの圧力と受け取られそうだ。
EUに関しては、多くの非関税障壁があり、「輸出を非常に困難にしている」と不満を吐露。行政手続きの遅さや環境規制もやり玉に挙げた。EUに対して抱える貿易赤字に「われわれは対処する」と述べ、是正するよう圧力をかけた。21日の会見では、EUへの追加関税に言及している。
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