Shokz「OpenFit 2」を速攻で試す! イヤーカフは苦手だけどオープンイヤーがいい、ながら聞きイヤフォンを探している人は試してほしい

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2025年01月24日 12:21  ITmedia PC USER

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Shokzのオープンイヤー型イヤフォン新モデル「OpenFit 2」。写真のベージュの他、ブラックカラーも用意される

 Shokzは1月16日、オープンイヤー型イヤフォンの新モデル「OpenFit 2」を発売した。同社直販価格は2万5880円だ。


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 Shokzといえば、骨伝導イヤフォンのイメージが強いが、2023年には前モデルとなる「OpenFit」を発売。2024年にも廉価モデルの「OpenFit Air」をリリースしている。そもそも、Shokzは骨伝導イヤフォンで耳をふさがない“オープンイヤー”というコンセプトを提唱してきており、オープンイヤー型イヤフォンにも力を入れている。


 そのShokzの最新モデルとなるOpenFit 2を試す機会を得たので、その特徴などを紹介していこう。


●物理ボタンが追加され音質も改善


 耳をふさがないオープンイヤー型イヤフォンは、ここ数年各社からさまざまなモデルが発売されている。最近は「HUAWEI FreeClip」のようなイヤーカフ型が人気を集めているようだが、OpenFit 2はオーソドックスと言っていい耳掛け式だ。


 接続はBluetooth 5.4で行われ、対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP、コーデックはSBC/AACとなる。また、マルチポイント接続もサポートする(最大2台)。


 基本的な形状は、前モデルのOpenFitから大きくは変更されていないようだ。イヤーフックを耳に掛けるスタイルだが、単に耳に引っ掛けているだけではなく、本体先端を耳に押し付ける(というより耳の縁に引っ掛ける)ようになっている。これにより、装着時の安定感が増す仕組みだ。


 防水/防じん性能については、従来のIP54からIP55になったが、充電ケースは防水対応していない。


 イヤーフックにはニッケルチタン合金が使われており、しっかりと耳にフィットする。仰向けになったり、多少激しく動いたりしても、耳から外れる心配はなさそうだ。Shokzは、さまざまな耳にフィットする形状を実現するために、世界中の膨大な人の耳のデータをスキャンしたとアピールしている。


 バッテリー駆動時間は、リスニングが最長11時間/通話が最長7時間で、10分の充電で2時間のリスニングが可能な急速充電もサポートしている(充電ケースを利用した充電時間は約60分)。


 前モデルから形状的な変化はないと言っても、もちろん変わっている部分もある。その1つが物理ボタンの搭載だ。従来はイヤフォンを直接タップして操作していたが、筆者も含めてこのタップ操作が苦手だという人もいるだろう。うっかり触れてしまい、誤操作につながることも少なくない。


 そういった声が多かったのか、OpenFit 2には物理ボタンが追加された。1〜3回押しと長押しで再生/停止や曲送り、ボリューム調整を行える。タップ操作よりも直感的で分かりやすい。


 なお、イヤフォン表面の長押しには、音声アシスタントの起動を割り当てられる。


 見た目の変化ではないが、音響面でも変更が加えられている。前モデルは約18×11mmのカスタムダイナミックドライバーが1基のみだったが、OpenFit 2では、約21×11mmに大型化したのに加え、新たに独立した高周波ユニットが追加され、2つのユニットによるDualBoostテクノロジーを搭載する。


 最近は音質面で力を入れているオープンイヤーモデルも増えており、単に「オープンイヤーは低音が弱くなりがち」とは言えなくなってきてはいるが、OpenFit 2もしっかりとした低音を感じられる。無理に協調した感じはなく、自然で力強い印象だ。追加された高周波ユニットのおかげなのか、中高音も非常にクリアに聞こえる。


●通話品質は良好 音漏れは?


 通話性能についても確認してみた。スマホのレコーダーアプリでOpenFit 2のマイクを使って録音し、それを確認するという方法だが、こちらもかなり良好だった。AIによるノイズキャンセリング技術を搭載しているとのことで、周囲の話し声などはほとんど気にならならなくなる。


 ただし、エアコンや掃除機、洗濯機などのモーター音は完全には消すことができない。おそらく、交通量の多い道路の脇などでも騒音を消すのは難しい。もっとも、オープンイヤーなのでそういった場所では相手の声もよく聞こえなくなるので、OpenFit 2を利用するには不向きだろう。


 オープンイヤー型イヤフォンで気になる音漏れだが、音漏れ抑制のために「DirectPitch 2.0テクノロジー」が導入済みだが、残念ながら皆無というわけにはいかない。常識的な音量で聞いている限りは、すぐ横に立たなければほとんど気にならない。逆に言えば、人混みなどですぐそばに人がいる状況では音漏れが気になるところだ。


 Shokzによると、前モデル比べて音漏れは少なくなっているとのことだが、高周波モジュールを追加したためなのか、高音域の音漏れが気になった。


 アプリから行うイコライザー設定で、「ボーカル」「高音強め」にすると顕著に音漏れが大きくなる。高周波を抑制する「プライベート」にすると音漏れはほぼ気にならなくなるのだが、音質面でややこもった印象になってしまう。


 人混みでの利用には向いていないので、そこまで気にする必要はないと思うが、装着感が軽快で1日中身に着けていられるイヤフォンだけに、人前で使うときには気を付けた方がいいだろう。


 オープンイヤー型イヤフォンの装着感は人によって合う、合わないがはっきりと分かれることが多いように思う。特にイヤーカフ型では顕著だ。しかし、OpenFit 2は人を選ばずに誰でも快適な装着感が得られるだろう。オープンイヤーを使ったことがない、使っていたが耳に合わなかったという人は、ぜひOpenFit 2を試してみてほしい。



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