◆ ベテラン救援右腕のトレードを画策
シカゴ・カブスがヒューストン・アストロズとトレード交渉を行い、ライアン・プレスリー投手(36)の獲得を狙っているようだ。現地時間23日、『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者が報じた。
カブスは昨年12月にアストロズと1対3のトレードを成立させ、元打点王の右翼手カイル・タッカーを獲得。今回は救援投手の獲得を狙って再び交渉を行ったようだ。アストロズとの契約最終年を迎えたことで放出候補として報じられているプレスリーだが、全球団へのトレード拒否権を有し、現時点でカブスとのトレードは成立していないという。
プレスリーは2013年にツインズでMLBデビューを飾り、2018年途中からアストロズに加入。オールスターゲームに2度選出され、2023年にはアメリカ代表としてWBCに出場した。2021年から3年間で90セーブを挙げていたが、昨季はジョシュ・ヘイダーの加入によりセットアッパーに配置転換され、59登板で2勝3敗、25ホールド4セーブ、防御率3.49という成績。12シーズン通算623試合に登板して104ホールド、112セーブ、防御率3.27をマークしている。
昨季のカブスはアドバート・アルゾレーを守護神に据えて開幕するも、成績不振と故障によりわずか18試合の登板に止まり、今オフでFAに。シーズン中盤にかけて起用したエクトル・ネリスは17セーブを挙げたが、昨季7月末のトレード期限でアストロズへ放出した。その後は新人のポーター・ホッジが守護神を務め、39登板で防御率1.88という好成績を残していた。
実績豊富なクローザー候補の獲得を目指し、今オフはFAリリーフ市場の大物左腕タナー・スコットの争奪戦に参加。スコットとドジャースの契約直後には同じくFAの救援右腕カルロス・エステベスへの興味が報じられるなど、ブルペン補強に積極的な姿勢を示している。