<競泳:北島康介杯>◇26日◇最終日◇東京アクアティクスセンター
大規模大会では国内初となる勝ち残り方式の「スキンレース」が行われた。
大会最終日は、男女の50メートル背泳ぎ、自由形が実施された。
男子50メートル自由形は、2大会連続五輪出場の中村克(30=CHARIS)がエントリーした。
中村は、昨年12月23日に自身のインスタグラムで、女優の川島海荷(30)と結婚した、と報告したばかり。
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午前の予選は、22秒88の全体トップで通過した。
タレントの、おのののかと結婚している塩浦慎理(33=ReCORE)が22秒96で全体の2番手だった。
これで4レーン中村、5レーン塩浦と、隣でスキンレースに臨むことになった。
中村は、午後の「スキンレース」では、10人で争う1レース目を22秒65。
3人が同タイムで2着に並ぶ大接戦の末に、上位4人に入った。
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1着通過は22秒30の塩浦だった。
4人で争う2レース目。
中村は23秒00で1着通過。2着通過は村佐達也で、塩浦はこの時点で脱落となった。
最後の3レース目は、中村が23秒17で、村佐に競り勝った。
勝利を確認すると、左拳を突き上げて喜んだ。
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中村は「過去に国際競泳リーグで実施されていて、3ステージ目は足が焼けるような痛みがあったので、それを思い出しました。(3レースの戦い方は)作戦通りでした。自分自身の目標は2026年に、この種目で日本記録を更新すること。パワーアップしたい」と話した。
スキンレースは、エンターテインメント性を重視した異例の種目だ。
通常の競泳は、午前に予選、午後に決勝が行われる。
スキンレースは、短い時間にレースを重ねる勝ち抜き方式。もともと短水路(25メートルプール)で争われる国際競泳リーグ(ISL)の目玉レースだった。
「競泳は面白いなと思ってもらう、きっかけになればいい」と、大会を主催する東京都水泳協会の北島康介会長(42)が、採用を決断した。
今大会は長水路(50メートルプール)で、予選10人→準決勝4人→決勝2人で争い、各レースのインターバルは4分。スピードとともに、回復力、タフネスも必要となる種目となる。
中村は、ISLに参戦した経験があり、21年9月には50メートル自由形のスキンレースで、日本人初優勝を飾っていた。【益田一弘】
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