同級生「優しく真面目だったが…」＝近所付き合いなく―矢口容疑者・長野駅前３人殺傷

　ＪＲ長野駅前の３人殺傷事件で逮捕された無職矢口雄資容疑者（４６）＝長野市西尾張部。中学時代の同級生は「優しく真面目だった」と振り返るが、自宅付近の住民は「付き合いはなく姿を見たこともない」と口をそろえる。

　中学と大学の同級生によると、矢口容疑者は学生時代は優しく真面目だった。２人は関東地方の私立大に通い、この知人は卒業後もたまに会っていた。最後に会ったのは７、８年ほど前だが、矢口容疑者はその際、コミュニケーションは成り立つが会話は単語をつなげた感じでぎこちなく、知人は「学生時代とは違う」と感じたという。

　子どもが矢口容疑者と同じ小学校に通っていた７０代女性は「良い子でトラブルも聞かなかった。ニュースで逮捕されたと聞き、『なぜ』と思った」と驚いた様子で話した。

　矢口容疑者は長野駅から東に約３キロのアパートで暮らしていた。近所の無職男性（８７）は「ニュースを見たが容疑者に見覚えはない」と話す。別の男性（８４）も「アパートは単身用で誰も交流がない」と困惑した様子だった。