全国共通形式の不審者情報をリアルタイム配信している『日本不審者情報センター』には、毎月2000件以上の不審者情報が掲載されています。不審者の活動は特に夕暮れ時から夜中にかけて活発になる傾向があり、夜道や人目がまばらな場所は警戒が必要です。
【漫画】不審者対策のつもりの行動が、逆に自分が不審者に…(笑)【全編を読む】
そんな夜道での不安を乗り越えるために「オリジナルの防犯対策」を編み出した、ある女性の体験談が寄せられました。
家までの道が暗くて怖い…
「暗い道が危ないって思って、自分なりに“防犯対策”してたんです。まさか、あんなことになるとは…」そう語るN子さん(20歳・女性)は、通学に片道2時間かかる女子大生。授業が終わって帰る頃にはまだ明るい時間帯でも、最寄り駅につく頃には夜になってしまい、街灯の少ない暗い道を通らなければなりません。
「人も少ないし、暗くて怖いな…。不審者に会ったらどうしよう」緊張しながら歩いているとき、N子さんはあることを思いつきました。
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不審者に狙われにくくすればいい!
「不審者に狙われないような行動を取ればいいのでは?」とひらめいたN子さん。まず歩くスピードを速め、さらに腕を大きくグルグルと回しはじめました。なんだか心が強くなった気がして、気づけば「右よし!左よし!」「後方確認!安全第一!」といった掛け声まで出していました。N子さんが家についたとき、肩を回し続けたおかげで肩こりがスッキリしていたといいます。
「これはイケるぞ!」と謎の確信を得たN子さんはそれから、遅い時間に帰宅するとき、腕を回しながら声で安全確認をする『オリジナルの防犯対策』を実践しつづけていたようなのですが…
不審者が現れた!?
2週間後、N子さんの母親が心配そうに話しかけてきました。「最近、ここら辺の道で不審者が出たらしくて…」N子さんはビックリ!自分はそんな人に会わなかったけど、運が良かったのか、それとも防犯対策が功を奏していたのか…。
母親は「近所の人から聞いたんだけどね…」と前置きし、「夜道で腕をグルグル回しながら歩いてく人を見たらしいのよね。歩きながら、何かブツブツつぶやいていたらしいし。変な人もいたもんだね…いつも夜遅いんだから、あなたも気をつけてね」とN子さんを気遣いました。
「それ、絶対私だ…と思ったんですが、言い出せなかったですね。目を逸らしながら『わかった、気をつけるね…』と返すしかなかったです」と語るN子さんは、そっと対策を見直すことに。いきすぎた行動は周囲に不安を与える可能性があると反省し、その後は防犯ブザーやライトを持ち歩くなどの方法に切り替えたそうです。
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「まさか自分が不審者扱いされるなんて…。でもよく考えてみたら、不審者を恐れるあまり、自分が不審な行動をしてしまっていたことに気づきました」とN子さんは苦笑い。それでも、「防犯対策の大切さを実感した」と述べ、今後も安心して帰宅できる方法を模索していきたい、と語られました。
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【出典】
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▽日本不審者情報センター
https://fushinsha-joho.co.jp/