LINEリサーチを運営するLINEヤフーは2024年11月、全国の中高生を対象に「将来いちばんなりたい職業」について調査を実施した。
この記事では女子高校生のなりたい職業ランキングとその理由を発表。過去のランキングなどと比較しながら、その変遷をたどってみたい。
女子高校生のなりたい職業ランキング、1位は?
2024年の女子高校生の「なりたい職業」ランキングで1位になったのは「国家公務員・地方公務員」。次いで「看護師」「教師・教員・大学教授」となった。
これらは2023年の同調査でもトップ5以内にランクインしていたことから、人気が高い職業であることがうかがえる。また同じ2024年の調査でも、女子中学生部門では1位だった「イラストレーター」が、女子高校生部門ではトップ10圏外というのは興味深いところだ。
それぞれの職業に就きたい理由としては、以下のような回答が寄せられた。
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・AIが普及しても、すぐに仕事が無くなることがないと思ったから(高1女子)
・地元を盛り上げたいから(高2女子)
・国連で働きたい(高3女子)
■2位「看護師」になりたい理由
・母の影響と医療ドラマ(高1女子)
・母の介護施設で働く姿を見て人を助ける仕事がしたいと思ったから(高2女子)
■3位「教師・教員・大学教授」になりたい理由
・人に教えることが好きだから。中学校のときの先生が好きで、先生のおかげで学ぶことに興味を持った(高2女子)
・教えたりするのが好きで、世話好きな性格だから。音楽、声楽を学んでいるから活かした仕事をしたい(高3女子)
さらに「将来、働く会社を選ぶときに、特に重視しそうなことは?」という質問に対しては、「休みがしっかりとれる※(59.2%)」が1位に。2位は「給料 / ボーナスなどの待遇がいい(52.4%)」、3位は「人間関係 / 職場の雰囲気がいい(44.4%)」だった。
※有給制度、休日の多さなど
20年前の「女子高校生がなりたい職業」ランキングは?
では昔の女子高校生はどうだったのだろうか。ベネッセ教育総合研究所が2004年に実施した「第1回子ども生活実態基本調査」によると、「女子高校生のなりたい職業ベスト20」の1位は「学校の先生」、2位は「保育士・幼稚園の先生」、3位は「看護師」だった。
以降は、「薬剤師」「理学療法士・臨床検査技師・歯科衛生士など」「公務員」「医師」「栄養士」「介護福祉士・ホームヘルパー」「カウンセラー・臨床心理士」という順位になっている。
2024年の調査と比較すると「介護福祉士・ホームヘルパー」「理学療法士・臨床検査技師・歯科衛生士など」以外の職業は全てTOP10内に入っており、根強い人気を誇っていることが分かる。
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<調査概要>
調査期間:2024年11月21日〜2024年11月25日
調査対象:日本全国の中学生、高校生の男女(有効回収数:1039人)
調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
<参考>
・リサーチノート「中学生・高校生のなりたい職業、『国家公務員・地方公務員』が人気。男子中学生では『スポーツ選手』が1位に」(2024年調査)
・リサーチノート「中学生・高校生のなりたい職業、『国家公務員・地方公務員』が上位」(2023年調査)
・ベネッセ教育総合研究所「第1回子ども生活実態基本調査報告書 [2004年]」
(文:All About 編集部)