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<陸上:大阪国際女子マラソン>◇26日◇ヤンマースタジアム長居発着(42・195キロ)
誕生した。ランニング「サークル」出身という異色の経歴を持つ小林香菜(25=大塚製薬)が、日本人トップの2時間21分19秒で全体2位。実業団1年目ながら、東京で9月に開催される世界選手権の参加標準記録2時間23分30秒を突破する好記録で、代表入りへ名乗りを上げた。
優勝は前回女王のウォルケネシュ・エデサ(32=エチオピア)。24年パリ五輪6位の鈴木優花(25=第一生命グループ)は終盤に逆転されて3位に終わり、悔しさをあらわにした。
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大塚製薬の河野監督は「私の方が驚いている」と驚いた。昨年12月、アルバカーキで高地トレーニングを実施。30キロの変化走で、日本記録保持者の前田穂南が過去に記録したタイムに2分まで迫るなど「常に想定より高いところで着地する」と紹介した。設定タイムや練習内容の上方修正を繰り返してきたが、この日も「25キロまで先頭集団で」の目標を超える激走を演じ、感服した。
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指揮官にとっても「理解の外にある経歴」という異色の選手だ。いずれ2時間24分台を期待も、昨年12月の防府でいきなり2時間24分59秒を記録。「これはしっかり育てないと失礼」と監督の目の色も変わった。
高速ピッチ走法は「彼女の強み。(ストライドを)伸ばせられれば2時間20分台も見えてくる」。名古屋と東京の結果を待つことになるが、世界選手権代表も見えてきた。「伸びた要因を明確にして次のレベルへと導きたい」。持ち味と伸びしろを生かしつつ、代表を担える選手へ育成する。
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