限定公開( 4 )
少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返る企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは2021年3月にYouTubeに投稿された、半玉キャベツ再生栽培の記録です。動画は記事執筆時点で1359万視聴を突破、8万8000件を超える“高評価”が寄せられています。
投稿したのはYouTubeチャンネル「のりんご」の「のりんご」さん。家庭菜園に関するさまざまな動画を公開しており、以前は食べそこねたサツマイモを育てる様子を紹介してくれました。
今回、再生栽培に使うのはスーパーで購入したという半玉キャベツの芯。キャベツの価格が高騰している昨今、気になりすぎる話題です。
周りの部分を使い終えたキャベツの芯は少し水に付けておき、土に植えます。深さは切り口が少し土に埋まる位。このままでは不安定なので、倒れないように両側に石を置いて固定します。
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19日目には芯の上部や葉っぱの隙間から新しい葉っぱが出てきました。1カ月ほどたつと、葉っぱは3枚に。最初からついていた葉っぱは徐々に枯れていき、新しい葉っぱが開いています。
46日目には、てっぺんの葉っぱがだいぶ増えた状態に。下の葉っぱをそのまま伸ばしてもいいのですが、再度キャベツを結球(球のように丸くなること)させたいので、てっぺん以外の葉っぱは全部取ってしまいます(この段階ではまだ根付いていないため、グラグラして怖かったそうです)。
55日目には上のほうの葉っぱが元気に。一箇所に栄養が集中した効果かもしれません。64日目には何者かに葉っぱが食べられていることを発見。新しいキャベツの葉、おいしかったのかな?
少し怖いものの、一回り大きなプランターに植え替えてみることにします。最初の鉢から外してみると、まだ全然根が詰まっていません。慎重に植え替えて周りに土を足し、念のため石で固定します。数日後に見るとちゃんと根付いてくれたようです。中心付近は順調ですが、前より虫に食われているのでネットをかぶせておきます。
プランターでは栄養が足りないため、液体肥料を毎週あげることに。冬の寒さに当てると春に花が咲いて結球しなくなることに加え、寒いと成長しないため、75日目(11月11日)に室内に入れます。
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100日ほどたつと、だいぶ葉っぱが成長した状態に。根がバラバラになってしまって根付かずに枯れたらと悩んだそうですが、2回目の植え替えをすることにします。プランターから出してみると思ったより根が詰まった状態。ちょうどいい大きさがなかったので丸いプランターに植え替えます。
106日目には少し葉っぱの勢いが増した様子。110日目には直径が23センチほどになりました。117日目には薄めた液体肥料をあげることに。土が乾いているのでグングン吸い込んでいきます。119日目に観察すると、後ろの葉っぱが薄い色に。太陽光が当たっていないからかな……ということです。
結球を待っているうちに外側の葉が枯れてきてしまい、138日目にイチかバチかで植え替えを試みます。丸いプランターから出してみると、中にはびっしりと根っこが。見えないところで頑張ってくれているのですね。何回も植え替えていますが、いきなり大きいサイズのプランターに植えると根腐れしてしまうこともあるそうです。
141日目にのぞいてみると、結球の兆しが。最初に植えた芯から根っこと新芽も出ています。145日目には結球を確認。枯れてしまう葉っぱもありますが、中心部は育ってくれているようです。
細い芯から伸びたキャベツは頭でっかちで傾いた状態。158日目に中心部を押してみると、かたくなっていたので、収穫をします。土から出してみると、驚くほど大量の根っこが。ハサミで切り取ろうとしましたが、思った以上に硬かったそうです。
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外側の葉っぱを取って収穫できたキャベツは直径9センチで重さは139グラムほど。切ってみるとちゃんとキャベツになっていて、せん切りキャベツと塩昆布和えで味わったそうです。
5カ月以上にわたるキャベツの栽培記録に、「こうやって見てるとあらためて野菜って育つのに時間も手間もかかるし農家の方々に感謝だなぁと思いました」「この手間を見るとお店で売っているキャベツがいとおしく思える」「ヘタだけでもここまで立派に再生するのって、生き物ってすごいなあ」といった声が。農家の人からは「プランターで育てるのは農家でも大変難しいので、尊敬します」という書き込みもありました(時期にもよりますが、キャベツは約60〜90日でできるそうです)。
のりんごさんはYouTubeの他、X(Twitter)でも野菜や果物の再生栽培の様子を公開中。また、書籍『YouTubeでわかる! スーパーで買った野菜・果物で家庭菜園』を販売しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「のりんご」
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「Temu」日本からも出品可能に(写真:ITmedia NEWS)72
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