中国大引:上海総合0.1%安で3日ぶり反落、銀行株高で下値は限定

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2025年01月27日 17:00  サーチナ

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サーチナ

 週明け27日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比2.03ポイント(0.06%)安の3250.60ポイントと3日ぶりに反落した。
 大型連休を前に買いが手控えられる流れ。中国では28日から春節(旧正月)連休がスタートし、それに伴い、本土市場は28日から2月4日までとなる。また、指数はこのところの上昇ピッチが速かったこともあり、売り圧力も意識された。ただ、下値は限定的。相場テコ入れや金融緩和など中国の政策に対する期待感や、米中関係の悪化懸念後退などが引き続き支えとなった。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。
 一方、寄り付き直後公表の国家統計局による1月の中国景況感指数に関しては、製造業PMIが49.1に下落し、4カ月ぶりに景況判断の境目となる50を割り込んだ。非製造業PMIは50.2となり、前月実績と市場予想(ともに52.2)を下回っている。ただ、PMIの落ち込みは、春節による従業員の帰省など季節要因があったとの分析もあり、嫌気する売りは限られた。同時に発表された中国工業企業の利益総額は、2024年12月に前年同月比で11.0%増加し、5カ月ぶりにプラス成長を回復している。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、半導体の下げが目立つ。半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が4.4%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が3.0%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が2.4%安、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が1.7%安で引けた。
 不動産株も安い。緑地HD(600606/SH)が4.7%、信達地産(600657/SH)が3.6%、万業企業(600641/SH)が2.3%、華遠地産(600743/SH)が1.6%ずつ下落した。自動車株、保険・証券株、インフラ関連株の一角なども売られている。
 半面、銀行株はしっかり。中国銀行(601988/SH)が2.6%高、上海浦東発展銀行(600000/SH)が2.5%高、中国農業銀行(601288/SH)が2.4%高、中国工商銀行(601398/SH)が2.2%高で取引を終えた。公益株、医薬株、資源・素材株も買われている。
 そのほか、深セン市場では、人工知能(AI)技術の科大訊飛(アイフライテック:002230/SZ)が1.7%高。中国のスタートアップ企業「ディープシーク(深度求索)」が低コストで開発した高性能AIについて、スマートフォン「iPhone」でのダウンロード数がトップに躍り出たと伝わり、ディープシークと関連のある科大訊飛などが注目された。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.55ポイント(0.21%)安の264.93ポイント、深センB株指数が2.76ポイント(0.23%)高の1201.35ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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