「店員さんに謝れよ!」弁当屋のレジで小銭を投げつける横柄な大学生をサラリーマンの常連客が一喝。思わぬ展開に…

4

2025年01月28日 16:21  日刊SPA!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊SPA!

写真はイメージです
 迷惑客やカスハラ(カスタマーハラスメント)が社会問題となっている。その理不尽な言動は、対応した従業員にトラウマを植え付けかねない。
◆小銭を投げつける横柄な客

 学生時代に個人経営の弁当店でアルバイトをしていた加藤ちあきさん(仮名)が、ある常連客とのエピソードを明かす。

 20代とみられる若い男性客は、週に1度ほど来店していた。ある日、幕の内弁当を注文したが、品切れだった。

「すみません、品切れになってしまって」
「じゃあ、豚肉の生姜焼きにしてください」

 男性客はそのまま弁当を購入し、店を出て行った。しかし、1週間後の夜、再び同じような状況になると……。

「なんでいつも売り切れてるの」
「幕ノ内弁当は午前中に仕込みをしているもので、夕方には品切れになることが多く、申し訳ございません」
「それはそっちの都合だよね」

 男性客は不機嫌になり、鮭弁当を注文。だが、会計時に小銭を投げつけてきたのだ!

 加藤さんは泣きそうになりながら床に落ちた小銭をひろい、レジを打った後にレシートを渡した。彼の財布に学生証が入っているのが見え、大学生であることがわかったという。

◆救世主が登場「だったら、店員さんに謝れよ!」

 一部始終を見ていた後ろのサラリーマン客が、「確かにこの店は夜になると品切れになる商品も多いけど、小銭を投げることはないよね?」とフォローしてくれたそうだ。

 これに対して大学生の男性は睨みつけるだけで、謝罪の言葉はなかった。その後……。

「鮭弁当をお待ちの方……」

 加藤さんが呼びかけると、大学生が椅子から立ち上がった。だが、弁当を受け取ろうとした大学生の足を、先程かばってくれたサラリーマン客が“偶然”にもひっかけてしまったのだ。

「何をするんだ!」
「わざとじゃないよ」
「わざとじゃなくても謝れよ!」
「だったら、さっきレジで小銭を投げたことを店員さんに謝れ!」

 大学生は弁当を受け取ると、店内の視線が集中するなか、「こんな店二度とくるか!」と捨て台詞を残して立ち去ったという。

 店員に対してあまりに横柄な態度で接する客など、来なくて結構だろう。一方、加藤さんを助けてくれたサラリーマン客は「気にしない方がいいよ」と声をかけてくれ、その後も常連として店を訪れてくれたそうだ。

◆暗躍する不良学生たち「俺たちが主任を追い出してやった!」

 続いては、専門学校の教員を務めるぶひぞうさん(40代・仮名)のエピソード。義務教育ではない専門学校において、生徒はある意味で客ともいえるだろうが、かつて問題学生たちの迷惑行為に悩まされた経験があるという。

 吉岡、阿部、上田の3人(いずれも仮名)は、成績こそ振るわなかったものの、スクールカーストの頂点に君臨していた。彼らは典型的な“不良”で、問題行動は徐々にエスカレート。2年生の前期に事件が起きた。同級生の女性をいじめていたのだ。

「こんな大事件にもかかわらず、担任は保護者に萎縮して指導できず、ますます3人はつけあがっていきました」

 そんなある日、3人は未成年であるにもかかわらず、喫煙をしているところを教務主任に見つかった。主任は軽く頭をたたいて注意したが、彼らはこれを逆手に取ったのだ。

「過剰な体罰だ!即刻、主任をクビにしろ!」

 どう見ても怪我などないはずだったが、病院で診断書を取ってきて、保護者たちが学校に詰め寄ってきたのだ。結局、主任は自宅謹慎を余儀なくされてしまう。

 3人は意気揚々と、「俺たちが主任を追い出してやった!」と吹聴し始めた。

◆形勢逆転、立場を失って…

 しかし、主任を慕う他の学生たちは黙っていなかった。

「何で悪いことをした学生を野放しにして、悪いことを注意した先生が罰を受けるのか!」

 主任は厳しい反面、学生想いで指導力にも定評があった。抗議の声が拡大し、みるみるうちに勢力は逆転。3人は学校での立場を失い、浮いた存在になっていった。

 そんななかで、彼らが試験で不正を行ったのだ。しかし、その行為はすぐにバレてしまい、留年が決定。完全に居場所がなくなり、学校を去ることになったという。

「復職した教務主任が、彼らに対して名誉毀損と偽計業務妨害の民事訴訟を起こしたんです。まさに泣きっ面に蜂とはこのことでしょう」

<取材・文/藤井厚年、日刊SPA!取材班>

【藤井厚年】
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌や書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

このニュースに関するつぶやき

  • 大学生の大半は「自分はエライ!」と勘違いしている事が多いけどまだ社会的常識ゼロ&未成熟のガキなので自分なら力業で怒ってやるが!
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(4件)

アクセス数ランキング

一覧へ

話題数ランキング

一覧へ

前日のランキングへ

ニュース設定