埼玉県八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故は、発生から48時間が経ちました。男性運転手の救助活動は昨夜も夜通し行われましたが、穴が崩落するなど危険な状態が続いていて、救助は難航しています。
【写真を見る】埼玉・八潮市の道路陥没でさらに陥没 2つの穴が大きな1つの穴に 転落した男性運転手の救助難航(最新情報まとめ:午後4時23分更新)
埼玉県八潮市の県道でおととい朝、交差点の道路が陥没し、直径およそ5メートル、深さおよそ10メートルの穴にトラックが転落した事故は、発生から48時間が経ちました。
男性運転手(74)はいまも穴の中に取り残されていて、消防が救助活動を夜通し進めていますが、安否はわかっていません。
現場は二次災害の恐れがある危険な状態が続いていて、きょう午前2時半ごろには、これまでの陥没でできた2つの穴の間が崩落し、1つの大きな穴ができました。
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消防によりますと、男性運転手がいるとみられる運転席部分は泥に埋まっているということです。
また、穴の中に水が流れ込んでいて、穴の側面が崩れやすい状況だということで、消防は二次災害が起きないよう男性運転手の救助を進めています。
重機使いスロープを作り穴内部に重機を下ろす救助活動進める方針(30日午後1時53分更新)埼玉県八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故で、消防は、重機で周辺を掘ってスロープを作り、スロープから重機を穴の内部に下ろして、土砂を取り除き、そのうえで救助作業を進めると明らかにしました。
74歳の男性運転手がいるとみられる運転席は、完全に土砂に埋もれてしまっていて、男性との接触は、いぜんとしてできていないということです。
また、運転席がどの位置に埋もれているかも定かではないとのことで、男性の状況や酸素が行き届いているかも分かっていないということです。
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男性運転手の救助活動は、きのうからきょうにかけても夜通し行われましたが、穴の崩落や雨水の浸入などで危険な状態が続いていて、救助は難航しています。
消防は運転席が埋もれた土砂を取り除き、救助を進めたいとしていますが、救助の見通しはたっていません。
トラック運転席部分は泥に埋まり目視で確認できず(30日午後4時23分更新)埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故は、発生から丸2日以上、54時間が経ちました。未明に2つの穴が大きな1つの穴となった現場では崩落が続いていて、救助活動が難航しています。
消防によりますと、穴の周りでは崩落が続いているため、まずは重機を使って安全な場所から穴へと続くなだらかな坂道をつくり、その後、穴の中に重機を入れて救助活動を加速させる方針だということです。
きのう夕方には、消防隊員が穴の底に降りて状況を確認しました。ですが、男性運転手がいるとみられる運転席部分は全て泥に埋まってしまっていて、酸素が行き届いているかも分からないということです。
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また、きょう未明には、大きな崩落もありました。2つ隣り合った穴と穴の間のアスファルトが音を立てて崩れ、一帯に「下がれ下がれ」という声が響き渡るなど、緊迫した状況が続いています。
そして、市民への影響です。下水管が詰まって汚水があふれるおそれがあるとして、県は12の市と町の住民およそ120万人に対し、洗濯や風呂の排水を控えるよう呼びかけていますが、現状を考えれば長期化は避けられません。
ほかにも、八潮市内では、現場近くの水道管が「緊急停止」している影響で、濁った水道水が出るおそれがあるほか、東京ガスによりますと、市内の一部世帯でガスの供給を停止しています。