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卓球Tリーグ男子の岡山リベッツは30日、岡山市内の事務所で会見し、所属する21年東京五輪(オリンピック)団体銅メダルの丹羽孝希(30)が、海外のオンラインカジノサイトで賭けをしたとして、千葉県警が賭博容疑で書類送検された件に関して経緯を説明。処分を発表した。
丹羽は30日付で「双方合意の上で契約解除」。羽場誠社長は無期限の100%減俸、白神宏佑監督は今年12月31日まで30%の減俸となった。
会見には羽場社長と白神監督が登壇。「まず昨日18時頃に監督の宛に通信社の記者の方より連絡があり、書類送検されたことに関する事実確認の連絡がございました。その後、丹羽選手本人に確認をし、事実であることが確認された」と認めた。「このたびは関係者様の皆様にご迷惑をおかけしましたこと、深くおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。
丹羽は、23年8月までに数度、国内からオンラインカジノサイトに接続し、暗号資産(仮想通貨)を元手に賭博行為を行った。インターネット広告を通じて興味を持ったという。当初チーム側は謹慎処分を検討したが、スポーツに関する賭博だったことをかんがみて契約解除に至った。羽場社長は「苦渋の決断」と話した。
「借金などをしてサービスを利用したということもございません」とし、チームの全選手にも聞き取り調査を行ったところ「他の選手はオンラインカジノ等を行っていないことを確認済み。また、丹羽選手に誘われたという事情もございませんでした」と説明した。「今後はチームとしてさらなる倫理意識を持ち、健全なスポーツの発展に尽力してまいります」と話した。
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丹羽は17歳で12年ロンドン五輪に出場。16年リオデジャネイロ五輪の男子団体では銀メダルを獲得した。22年秋に国際大会から引退。Tリーグで岡山リベッツに所属し、国内を中心に選手活動を続けていた。【勝部晃多】
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