30日午後1時40分ごろ、東京都豊島区長崎の西武池袋線の踏切で、80代とみられる女性が池袋発飯能行き準急電車にはねられ、搬送先の病院で死亡が確認された。女性は踏切内で転倒し、乗っていた自転車を起こして脱出しようとしたが間に合わなかった。
警視庁目白署などによると、現場は椎名町―東長崎間の遮断機や警報器のある踏切。女性は電動自転車で横断中、渡りきる直前にバランスを崩して転倒した。踏切内の防犯カメラには遮断機が降りる中、電車と衝突する直前まで自転車を起こそうとする女性の姿が映っていた。
運転士は「自転車の前輪を起こそうとしている女性が見え、クラクションを鳴らしブレーキを踏んだが間に合わなかった」と話しているという。同署は、女性の身元確認を急ぐとともに、詳しい状況を調べている。