トランプ大統領がカナダとメキシコに“ギリギリの交渉” アメリカの食卓にも直接影響も

13

2025年01月31日 18:09  TBS NEWS DIG

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

TBS NEWS DIG

TBS NEWS DIG

アメリカのトランプ大統領が、カナダとメキシコに対しギリギリの交渉を続けています。決裂すれば、あすから25%の関税が課される見通しで、アメリカの食卓にも直接影響する可能性があります。

ニューヨークにあるアメリカ料理レストラン「スクエア・ダイナー」。創業120周年を迎えるこの店で、客たちが食べているのは看板メニューの「パンケーキ」です。

「メープルシロップが大好きです」
「本当においしいです」

人気の秘密は相性抜群の「メープルシロップ」です。たっぷりかけるのがこの店のスタイルですが、こんな贅沢はもうできなくなるかもしれません。

その理由は、この人の「外交交渉」です。

アメリカ トランプ大統領
「カナダに25%、メキシコにも25%それぞれ関税を課すつもりだ」

カナダとメキシコに対し、貿易赤字の是正や不法移民対策などをせまるトランプ大統領。要求をのまなければ、あす(2月1日)から全ての輸入品に25%の関税を課すとギリギリの交渉を続けています。

メープルシロップはカナダの名産品で、アメリカにも多く輸出されています。もし25%もの関税が課されれば、価格上昇は避けられません。

店のマネージャー
「店では毎週、大量のメープルシロップを消費します。価格上昇が続けば、対応するのはとても困難です」

レストランはパンケーキの値上げも検討しているといいます。


「普通に考えて関税が経済にプラスにはなりませんよね。店でメープルシロップが食べられなくなったら、本当に悲しいわ」

影響は西海岸のロサンゼルスでも…

記者
「こちらに積まれているのはメキシコからの輸入食材の代表格、アボカドです」

日本でもおなじみのカリフォルニアロールなど、アメリカは世界最大のアボカド消費国。実はその9割をメキシコからの輸入に頼っていてます。

現在は貿易協定のもと、関税を免れていますが、こちらも2月からは25%が課される可能性があります。

業界内では不安が広がっています。

アボカド輸入業者
「『何か知ってるか』と取引先から頻繁に電話があります。やきもきしてます」

生鮮食品ということもあり、買い溜めなどの対応は取っていません。関税が課されれば、そのまま卸価格に転嫁するといいます。

アボカド輸入業者
「(負担するのは)スーパーやレストランで支払う消費者でしょうね。関税は良くない判断だと思います。輸入市場は混乱し、停滞するでしょう」

深刻なインフレが続くアメリカ。トランプ大統領は新たな関税の導入に踏み切るのでしょうか。

このニュースに関するつぶやき

  • 日本だって対岸の火事と思っていたら大間違い。トランプはアメリカが損をしていると思ったら間違っていたり理由が有っても思い込みで勝手な事を言い出しかねない。周りもイエスマンで固めて誰も止めない
    • イイネ!1
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(12件)

前日のランキングへ

ニュース設定