カナダ・メキシコ首脳と協議へ=関税撤回せず―トランプ米大統領

0

2025年02月03日 13:02  時事通信社

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

時事通信社

トランプ米大統領(AFP時事)
 【ワシントン時事】トランプ米大統領は2日、記者団に対し、3日朝にカナダのトルドー首相、メキシコのシェインバウム大統領と協議すると明らかにした。両国への関税を巡り意見交換する。ただ、トランプ氏は「あまり劇的なことを期待していない。われわれは関税を課す」と述べ、撤回の考えはないと強調した。

 米政権は1日、カナダ、メキシコからの輸入品に25%の関税を課すと発表。4日発効する。

 トランプ氏は、関税撤回のためには、不法移民や合成麻薬「フェンタニル」の米国流入を止める必要があると説明。さらに「貿易収支を均衡させるべきだ」と話し、両国に対する米貿易赤字の解消も条件に挙げた。

 また、関税の影響による物価上昇懸念について「短期的に多少の痛みがあるかもしれない」としつつも、「米国は、ほとんどすべての国に(貿易)赤字がある。不公正だ」と指摘。米国民の理解を得られるとの見解を示した。

 カナダ、メキシコは、米国からの輸入品に対し、報復関税を課す方針を表明。関税をかけ合う「貿易戦争」への懸念が強まっている。 

    前日のランキングへ

    ニュース設定