中国、米に最大１５％の対抗関税＝鉱物の輸出規制も強化

　【北京時事】中国政府は４日、米国からの輸入品の一部に最大１５％の追加関税を課すと発表した。トランプ米政権による対中追加関税への対抗措置で、今月１０日から実施する。スマートフォンの製造に欠かせないタングステンなど重要鉱物の輸出規制強化も公表した。

　具体的には、米国から輸入する石炭や天然ガスなどに１５％、原油や農業機械、排気量の大きな自動車などに１０％の関税を上乗せする。

　中国商務省は報道官談話を出し、米国の追加関税について「両国の正常な経済・貿易関係の破壊だ」と激しく反発。対話によって問題を解決するよう訴えた。

　輸出規制に含まれるのはタングステンやモリブデンなど。対象国を明記していないものの、今後米国向けの輸出が滞る可能性が高い。