<カーリング日本選手権:北海道銀行11−5ロコ・ソラーレ>◇8日◇横浜BUNTAI◇女子◇準決勝
女子は、昨年準優勝で予選2位の北海道銀行が2年連続の決勝進出を決めた。1次リーグ(L)初戦で勝っていた同3位ロコ・ソラーレを11−5で再び破り、優勝に王手をかけた。あと1勝すれば、今年9月のミラノ・コルティナ五輪代表候補決定戦(北海道・稚内)に出場できる。残り1枠を懸けて、最終日9日の決勝では2次Lで惜敗したフォルティウスと激突する。
優勝はしていない。それでも、サードでスキップの仁平美来(22)の目から涙がこぼれた。不利な先攻の第8エンド(E)に3点を追加。6点差で相手に負けを認めさせ、ホッとした。「本当につらくて、不安で…。一気に解放された感じで涙が出た」。歓声に包まれながら目元をぬぐった。
大きな重圧が懸かっていた。初回に先制し、第3Eには大量4得点。着実に差を広げたが「気持ち的に追い詰められた。すごく考える場面が多かった」。2大会連続メダルの難敵から圧を感じ、司令塔が揺らぎかけた。1点差で迎えた後半は、仲間の顔を見て気持ちを整えた。第6Eから3連続得点で決着。今大会2度目の対戦も譲らなかった。
決勝では借りを返す。昨年はSC軽井沢クと対戦。1点リードの最終第10Eで2失点し、あと1歩で日本一を逃した。トレーニング室に1年前の写真を張って奮起。今季は約3カ月のカナダ遠征でも力を蓄えた。フォルティウスにも2次Lで屈したリベンジを期す。
|
|
全員が20代前半で構成される若いチーム。決勝の相手は33歳のスキップ吉村を筆頭に、経験豊富な面々が居並ぶ。フォース田畑は敬意を払いつつ「若い私たちの世代にしていきたい」。五輪への道を途絶えさせない。昨年、忘れた1勝をつかみに行く。【飯岡大暉】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。