


2〜3年ぶりに見るヒカリちゃんは、髪の毛はボサボサで適当に束ねている状態。口髭も濃く、目やにがついていたり、腕の毛や指の毛もそのまま。ヨレヨレ&ダラダラの洋服を着ていました。サラもヒカリちゃんの風貌を見て、若干戸惑っていたようでしたが、2人は別の部屋に行ったのでした。両親に呼ばれて兄も席を立ち……シオリさんは私と2人きりになると、コソコソと話しかけてきました。
「実は……うちの子、学校で孤立しているみたいなの」


「無視されているとか、いじめられているってわけじゃないんだけどね。なんて言うか……友達ができないっていうか、避けられているっていうか……」
シオリさんの話では、ヒカリちゃんは小学校の高学年に上がったくらいからまわりに避けられるようになったそうなのです。
私は思いました。(それは……見た目の問題では……?)と。
伝えようかどうしようか考えましたが、シオリさんが悩んでいると言うので、思い切って伝えてみることにしました。
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久しぶりに見るヒカリちゃんの姿に、サラも一瞬驚いていました。
オシャレをする、しないの問題ではなくて、そもそも清潔感がまったくなく、鏡すらも見ていないのではないかと思うくらいの外見をしていたのです。
それでも当人たちが気にしておらず支障がないならいいのですが、どうやらヒカリちゃんは学校で友達から避けられているのだとか。
その根本的要因は分かりませんが、少なくとも外見をもう少し手入れしてあげるだけで違った世界が見えるのではないか……そう思い、出過ぎた真似だとは思いつつもアドバイスをしてみました。
しかしシオリさんは「それは関係ない」と言い切るのでした。
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原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙