
お酒が飲めない体質だけど、お酒を楽しみたい…そんな願いを叶える「ワインをモチーフにした」イヤリングの画像が「X」に投稿されました。透きとおるようなワインの色味、しずくがしたたり落ちる瞬間の美しさ、そして原材料である豊かに実ったブドウの房…ワインという飲みものの特性が見事に表現されたアクセサリーに1万件の「いいね」がつきました。
「作者は下戸なので、お酒を飲まずに楽しむ方法を考えました」という説明文とともに画像をポストした「ピヨノメ」(@cray_G_lady)さんは「アクセサリーやフェイクスイーツなどを制作販売している」造形作家です。
「なにこれ欲しい」
「香り立つみたい」
「うわ可愛い〜!溢れるとこのたぷたぷ感…すき 白ワインもいつかみたい…」
称賛の声が引用ポストにて届いています。本作についてピヨノメさんにお話をお聞きしました。
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「飲めなくても、好き」
――この作品のインスピレーションはどこから?
私はワインの色がとても好きで、それを再現してみたくて作りました。家族が私以外ほとんどお酒好きだったのと、学生時代にイタリアンレストランでアルバイトをしていた時から「ワインの色って綺麗だなぁ」と思っていたので、ずっと作ってみたかった物の一つでした。
――ご自身は「下戸」なのですね。
色が綺麗だし家族もお客様達も美味しそうに飲んでいるので「美味しそうかも…?」と飲んでみるんですが、30歳になった現在でも飲めず…「飲めなくても、好きだよ」という気持ちを込めて作っている作品です。
――想像力でつくり上げた作品なのですね。特にこだわった点は?
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1番こだわったのはブドウの色と形です。実はこの作品、後に白とロゼも加えて3色展開になったのですが、どんな色でも「ブドウだ!」ってわかるような形と色になるように仕上げました。ビーズの組み方ももちろん色々工夫しましたが、色のチョイスにもこだわりました。
特にパステルピンクのブドウは実在しない物なので、それでも「ブドウだ!」とわかってもらえるようなリアルさとファンタジーな可愛さを兼ね備えた存在に仕上げるのが大変でもあり楽しかったところです。
――いまにもこぼれ落ちそうなしずくの表現も目を引きます。
この雫のデザインはかなりコツがいる作業です。「UVレジン」という紫外線に反応して硬化する樹脂を使用しているのですが、特に赤は色が暗いので反応が遅く、他の色に比べて更に難しい作業になります。
ですが、この雫のデザインは私の作品の中で1番人気のシリーズなので、他にも沢山のバリエーションがあります。今年で作り続けて7年目になるので、この作業も慣れたものだなぁと思っています(もちろんたまに失敗します)。
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自由な発想でつけてほしい
このチャーミングなイヤリングを手に入れた人に、どんなシーンで身につけてほしいのかピヨノメさんにお聞きしました。「お酒と共に過ごす特別な日…などにはもちろんなのですが、ファッションは自由が1番!と思っているので、この作品を身に付けたい!と思ったらどんなシーンでもどんな方にでも自由にお召しになって欲しいと思っています」といい、また「ご購入いただいた方の中にはお着物に合わせてワインをお飲みになっていたり、ヨーロッパのワイナリーを巡る時に着けたい!と海外からわざわざご購入いただいたりと、私が想像する以上にお洒落な発想でお楽しみくださっていて驚いています」と話しています。
(まいどなニュース特約・山本 明)