
「ふるさと納税」は、自治体への寄付の返礼品としてさまざまな特産品がもらえる制度。家計に役立てる実用品から高級な嗜好品まで、その選択肢の広さが話題になることも多いです。そんな中、ママ友同士の会話でふるさと納税トークが盛り上がるのはなぜでしょうか? そこには、それぞれの家庭事情や価値観が色濃く反映されています。
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「これ、ふるさと納税の返礼品なの〜」
埼玉県在住のUさん(30代)は、現在子ども2人を育てる専業主婦。子どもの習い事の待ち時間に、ママ友たちとの何気ない会話が楽しみのひとつです。
そんなある日のこと、明るくておしゃれなママ友Aさんが、「昨日食べたこのお肉、ふるさと納税の返礼品だったんだけど、すごくおいしかったからおススメだよ〜!」とスマホの写真を見せてきました。そこには、霜降りが美しい高級牛肉が写っています。さらにAさんは、「写真に写ってるこの山梨のワインもふるさと納税の返礼品だったんだけど、今年は何にしようかな〜」と軽い口調で話を続けます。
その場ではUさんも「いいね〜」と相槌を打ちながら、内心では「これって自慢話じゃないの!?」とツッコミたくなったそうです。でも、ふるさと納税トークにはそんな要素も含まれているのかもしれません。
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ちなみにUさんが選んだ返礼品は「20kgのお米」。なんだか非常に地味に感じてしまい、納税額が多そうな返礼品が次々と飛び出す話題に気後れしてしまいます。
ふるさと納税の“消化”が大変…
一方で、別のママ友Bさんは、ふるさと納税の返礼品を選ぶ“悩み”について話してくれました。「賞味期限がない旅行券や、ちょっと大きめの木馬を選んだりしてるのよ」と笑う彼女。どうやら、ふるさと納税の“消化”が大変らしいのです。
彼女いわく、目標金額分ふるさと納税を選ぶのに頭を悩ませてきたのだとか。最近は家じゅうの家電を毎年のふるさと納税の返礼品で揃えてきたと言います。
ちなみにBさんの返礼品のおすすめは「困ったときは、マットレス買うといいよ!睡眠の質が上がったのよ!」とのこと。ただ、「私たち夫婦用に40万円のマットレスにして、子供たち用には6万円のものにしたのよ」と彼女が続けた瞬間、Uさんの脳内に「いったい納税額いくらなの!?」と衝撃が走りました。
見え隠れする家庭の年収に驚愕
ふるさと納税は、その選択肢を通じて「家庭の経済力」が垣間見える一面があるかもしれません。ちなみにUさん宅のふるさと納税は、実用性重視。お米やティッシュ、食用油や洗剤といった生活必需品がほとんどです。
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「納税した分、返礼品があると助かる!」と満足していたものの、「この洗剤、返礼品なんだ〜!すごいでしょ」などといった会話のネタにはならないものばかり。霜降り牛肉や高級マットレスを選んでいるママ友たちの話を聞くと、何となく複雑な気分になるUさんです。ただ、もし自分の家庭でありあまる金額をふるさと納税に使えるとしたら何を選ぶだろうか…と考えてみると、やはりUさんは旅行券よりも、洗剤を選んでいるような気がしました。
あなたの家庭では、どんな返礼品を選んでいますか?
(まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)
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