
前回からの続き。私(サラ)は中学3年生。両親と高校2年生の兄との4人家族です。バスケ部に所属していて、練習は毎日大変だけれど、優勝という目標に向かって頑張っています。ここ最近は大会があったので土日も休みなしでしたが、やっとひと段落したため休みが取れるようになりました。ずっと行けていなかった祖父母の家に行くと、久しぶりにイトコのヒカリと再会。ヒカリとは小さい頃から仲良しだったのですが、私が中学に上がってから会えていなかったのです。しかし久しぶりに会うヒカリは、昔とは別人! どうか昔みたいなヒカリの笑顔を見せてほしい。そう思った私は、映画に誘ってみたのですが……?


ヒカリと一緒に映画に行く約束をしていた私は、駅前でヒカリに会って驚きました。映画を観に行くというのに、ヒカリは前回おばあちゃんの家で会ったときと同じような……ボサボサ頭に部屋着で登場したのです。
「ちょっと! こっち来て!!!」
私はヒカリをひとけのないところに連れていきます。
「その恰好で来たの? 今日は映画館に行くよ? 家でDVD観るんじゃないよ???」
ヒカリはなにも気にせずこの恰好で、ここまできたようです。


男とか、女とか。そういう話じゃない。
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一緒に映画に行くといえば、少しはましな恰好をしてくるかな……そう思っていたのに。
祖父母の家で会ったときと変わりない恰好で登場したヒカリに、私は思わず熱くなってしまいました。
別に特別オシャレをしろと言っているわけではありません。
ただもう少し外見に気を付けた方がいいのではないか……。
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シオリおばさんは「そのままのヒカリでいい」と言っているようですが、「そのままのヒカリ」を理解してもらうための努力をした方がいい。
そう思っていたのに、ヒカリはこれ以上話を聞きたくないかのように、家に帰ってしまったのです。
【第6話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙
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