家の玄関先に突然、「謎の石」が置かれるケースが相次いでいます。神戸市内では、この半月の間に26軒もの家で確認されました。一体、何が起きているのでしょうか。
【CGで見る】インターホンを鳴らし、ポストを撮影…きっかけとなった通報
26軒の玄関先に…神戸市で“謎”の置き石相次ぐルフィなどと名乗る指示役が、闇バイトを実行役に使った一連の強盗事件。
このうち、東京狛江市の住宅で2023年、当時90歳の女性をバールなどで殴って死亡させ、腕時計を奪うなどした、罪に問われた実行役の野村広之被告に対し、東京地裁立川支部は18日、無期懲役の判決を言い渡しました。
2024年も全国で相次いだ闇バイトによる強盗事件。被害に遭った民家やその周辺では、事件前にリフォーム業者などを装う人物が訪問するケースが相次いだといいます。
神戸市内の閑静な住宅街では最近、家の玄関先に相次いで石ころが置かれるようになりました。
近隣住民
「向こうの家にも置いてあったとか言ってましたね、最近はパトカーが巡回してくれてます。普段雨戸なんて閉めないんだけど、最近は毎日きっちり雨戸を閉めて寝てます」
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住民の不安をかき立てる“謎”の置き石。
警察によりますと、最初に確認されたのは1月29日の近隣住民の通報がきっかけでした。
女性(50代)の通報
「若い男2人が、インターホンを鳴らして門を開けようとしている」
インターフォンを押して、家の敷地内へ入ろうとする男2人が、玄関先のポストの中を撮影した後、立ち去ったといいます。
その後、玄関先に石ころが置かれているのが見つかりました。
警察によりますと、不審な置き石は2月12日までの15日間で、神戸市内の26軒で確認され、その大半が空き家だったといいます。
さらに置き石の多くは、神戸市中心部から10キロ余り離れた神戸市垂水区に集中していました。
置き石について、元刑事の佐々木さんは、空き巣や強盗に入るための目印、マーキングの可能性を指摘します。
元埼玉県警捜査一課 佐々木成三さん
「置き石が玄関など人が通りやすい場所にある時は、石がなくなっていると在宅している、もしくは留守になっているといったことを分かりやすくするための目印に」
「犯行が1人だったら目印を付ける必要はないので、このマーキングは組織で行っているのが特徴だと思います」
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扉から置き石が落ちずに残されていれば、人の出入りがないとして、犯行グループの標的となる恐れがあるといいます。
住民の中には、防犯カメラを設置する人も。
近隣住民
「不審な事案があったら警察へ連絡しなければならないでしょ」
警察も空き巣などのマーキングの可能性があるとみて、周辺の警戒を強化しています。
事件に巻き込まれないために必要なことは…。
元埼玉県警捜査一課 佐々木さん
「防犯設備を整えていただきたい。防犯カメラがあり、ドアホンもカメラ付きということを下見段階で知らせる。知らせることで置き石やマーキングをさせないのも一つの対策だと思います」
警察は、置き石など不審物を発見した場合は、ためらわずに110番通報してほしいと呼びかけています。
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