ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズに登場するメタルキング装備を、モデルデータを製作した上で3Dプリンタを使って印刷し、手作業で塗装し完成させる動画がYouTubeに投稿されました。この動画の再生数は記事執筆時点で2万3000回を超えています。
●剣と盾を立体化
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「kizagiza 工房」。3Dプリンタを使ってゲームに登場する武器を精巧にフィギュア化する企画に挑戦しており、今回は「メタルキングの剣と盾」を制作します。
印刷されたパーツは解像度がこれまでの作品より上がっていて、積層痕がより目立たない作りに。きれいに仕上げるため、投稿者さんが寝ている間も3Dプリンタを動かさなければならない程に印刷時間が長くなってしまいました。睡眠の質とパーツの精巧さはトレードオフの関係。
|
|
印刷に使っている3Dプリンタの解像度は最大9Kですが、レジンの方は非常に安価な物であるため無理に高解像度で印刷しようとするとゆがんだり、ズレたりしてしまいます。制作当初はレジン側の限界に気付いていなかったので、“失敗作が連発する状態”に陥ったとのこと。苦労の末、ようやく各パーツを印刷できたと振り返っています。
●印刷したパーツをきれいに整える
メタルキングの剣と盾の制作動画は、そんな苦しい印刷工程を経て出力された各パーツに表面処理を施す場面からスタート。パテを盛り付けて硬化させ、ヤスリがけをして形を整えていきます。
中には、解像度9Kで試行錯誤していた際に“うまく印刷できた”と思って残しておいた部品が、実はゆがんでいたということも。追加でパーツを印刷しつつ表面処理を終わらせました。削りカスなどが付着しているので、超音波洗浄機できれいにします。
●まずは黒く塗装
|
|
きれいになったら、塗装工程に突入。まずは下地として黒く塗り、続いてツヤのある黒色の塗料を噴霧しました。本塗装で使うのはもちろんメタルカラー。“現実にメタルキングがいたらどんな色か”と思いをはせつつ、高級感のある黒みがかったシルバーに仕上げます。
必要な箇所にマスキングを施したら2回目の本塗装。シャンパンゴールドとブライトゴールドを交ぜて調整した「品のある明るいゴールド」をつばや持ち手に噴き付けていきます。仕上げとしてクリアーブラックを全パーツに噴霧。ツヤを出しつつ、各部の銀色に深みをもたせました。細かい部分は竹串や筆を使って塗装します。
●完成したメタルキング装備
塗装が終わったらいよいよ組み立て作業。慎重にゼリー状の瞬間接着剤を塗って全パーツをはめ込めば、「メタルキングの剣と盾」の完成です! 重厚感と気品が漂っている……!
コメント欄には、「今回もめちゃくちゃかっこいいです!!」「いつか世界がやばい時に職人と協力して本物作りそうなくらいすごい。笑」「これは間違いなく最強の剣だ…カッコ良すぎる」「ドラクエの武器っていいですよね」などの感想が寄せられています。
|
|
この他にも同チャンネルでは、「ドラゴンクエスト」シリーズや「モンスターハンター」シリーズに登場する武器の立体化に挑む動画を多数公開しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「kizagiza 工房」さん
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。