中国大引:上海総合0.9%高で年初来高値、電子情報関連に買い
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2025年02月21日 17:01 サーチナ
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21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比28.33ポイント(0.85%)高の3379.11ポイントと反発した。年初来高値を更新している。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。李強・首相は20日、国内経済の下支えに向け、的を絞った景気刺激策を打ち出す必要があると述べた。中国株の強気論が相次いでいることもプラス。モルガン・スタンレーのストラテジストらは19日付のレポートで、中国株に対する弱気見通しを撤回した。今週はゴールドマン・サックスやJPモルガン、UBSなども強気見通しを相次ぎ示している。足元では、グローバルヘッジファンドが中国株への投資を積極化しているとも伝わった。ただ、買い一巡後には上値が伸び悩む。「トランプ関税」の警戒感がくすぶっている。トランプ米大統領は自動車や半導体のほか、医薬品、木材などへも追加関税を課すことを検討している。また指数は年初来高値圏で推移しており、利益確定売りが出やすかった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、電子情報関連の上げが目立つ。大唐電信科技(600198/SH)、浪潮軟件(600756/SH)、上海宝信軟件(600845/SH)がストップ高。中電科数字技術(600850/SH)が8.2%高、恒生電子(600570/SH)が6.2%高で取引を終えた。
電器関連も高い。北京動力源科技(600405/SH)が4.1%、盛洋科技(603703/SH)が3.7%、宏発科技(600885/SH)が2.7%ずつ上昇した。発電設備株、メディア・エンターテイメント株、機械株なども上昇。半面、石油株、貿易株、農薬肥料株などが売られている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.20ポイント(0.45%)安の263.83ポイント、深センB株指数が0.58ポイント(0.05%)高の1224.67ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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