米鉄鋼大手USスチールのロゴマーク(AFP時事) 【ニューヨーク時事】日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画を巡り、反対意見を表明できないよう従業員を脅したとして、全米鉄鋼労組(USW)は25日、独立行政機関の全米労働関係委員会(NLRB)にUSスチールを告発したと発表した。数カ月に及ぶ脅迫で労組の弱体化を狙ったなどと訴えている。
USWは雇用維持が危ぶまれると主張。日鉄の買収計画に反対している。声明によると、USスチールのブリット最高経営責任者(CEO)は統合が実現しなかった場合、「鉄鋼生産を労組がない工場に移す」と従業員を脅迫したという。USWは、労組の結束力を弱めようとする言動だと非難した。