前回からの続き。私（エリ）は夫のシンゴと3人の息子コウタ（14才）・ダイキ（10才）・ヒロト（7才）の5人家族です。コウタとシンゴは血が繋がっていません。私がコウタを妊娠中、元夫であるタカシがうつ病を発症してしまい、「これ以上責任を背負いたくない」という理由で離婚を言い渡されてしまったのです。ひとりでコウタを育てていこう、そう思っていたときに支えてくれたのが、長らく友人関係だったシンゴでした。私はシンゴと再婚し、コウタの他に2人の子どもを授かり5人家族として幸せに暮らしていました。しかし突然、タカシから「コウタに会いたい」と連絡がきたのです。私はきっぱりと断ったのですが……？
息子に会いたいという申し出を私が断ると、離婚するときに渡した養育費をすべて返せとタカシは言ってきたのです。本当に頭にきました。14年前、タカシから渡された養育費は、いつかコウタに本当のことを話す日がきたら、すべて渡すつもりで使わずにとってありました。
タカシは、思わず口走ってしまったことを反省したのでしょうか？
「ごめん、養育費は……コウタにあげたものだからやっぱり返さなくていい」と言いました。
「コウタに会いたいんだ。頼む……会わせてくれ」タカシは声を絞り出すように懇願してきました。
私はそれでもタカシの申し出を断り、電話を切りました。
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タカシがコウタのことを嫌いになって手放したわけではないことは分かっています。
私たちが再婚しても養育費は返さなくていいと言ってくれたのは、せめてお金だけでも……という思いがあったことも知っています。
でもそれだけで「親」と言えるのでしょうか？
私が親としてどれだけ重圧を背負ってきたか、シンゴがどれだけ広い心でコウタを受け止めてくれてきたか、タカシは知らないでしょう。
そんなタカシの要望を安易に受け入れ、コウタと会わせるわけにはいかないのです。
しかしタカシが諦めることはありませんでした。
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原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・善哉あん 編集・石井弥沙
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