再検査や国への報告せず=空港の制限区域で刃物発見も―福岡
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2025年03月01日 11:31 時事通信社
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福岡空港で昨年9月、保安検査場通過後の危険物の持ち込みが制限されている区域で刃物が相次いで見つかったにもかかわらず、空港運営会社「福岡国際空港」が規定に反して乗客への保安検査をやり直さず、国土交通省や警察への報告などをしていなかったことが1日、同社への取材で分かった。
同省から2月27日付で厳重注意を受け、3月13日までに再発防止策を報告するよう求められたという。
同社によると昨年9月7日、国内線旅客ターミナルビルの保安検査場より先の区域で、はさみ1本が見つかったと利用客から係員に連絡があったほか、同じ日に国際線旅客ターミナルビルの同区域内のトイレでもカッターナイフ1本が見つかった。
国交省が昨年9月末から実施した立ち入り検査で発覚。同社側は「報告や再検査が必要だという認識がなかった。誤解していた」などと説明したという。
同社の広報担当者は「こうした事案の発生や、厳重注意を受けたことを重く受け止めている」とコメントした。
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