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岩手県大船渡市の大規模山林火災は3日、焼失面積が約2100ヘクタールに拡大した。県が発表した。2日から300ヘクタール拡大した。
火災現場から海を挟んで数キロ離れた大船渡市末崎町の赤土倉漁港からは、白い煙がもうもうと立ち込める中、時折黒い煙も上がって建物に延焼する様子がうかがえ、住民らが心配そうに見守っていた。
堤防の上で双眼鏡をのぞいていた男性会社員(58)の自宅は、現場に近い長崎地区にある。火が自宅に迫っているという情報があり、明け方に漁港に来たという。「私の自宅はまだ大丈夫。だが隣の外口地区は早朝に炎に包まれ、知人の自宅も燃えてしまったようだ」と嘆く。「消火活動には敬意を表するが、火事の規模に追いついていないのが歯がゆい。雨を待つしかないのか」と話していた。
大船渡市の2日夕の記者会見などによると、火勢は弱まっておらず、鎮圧のめどは立っていない。同市三陸町綾里の小石浜地区付近から同町越喜来(おきらい)の甫嶺地区に向かって北側に延焼している。【佐藤岳幸】
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