「周りの方々からご助言を頂きながら、一つ一つに丁寧に取り組み、成年皇族としての自覚を持ち、皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたいと思っております」
成年皇族としての抱負をこう語られた秋篠宮家の長男・悠仁さま。昨年9月に成年となる18歳のお誕生日を迎えられ、3月3日に初めて記者会見に臨まれた。悠仁さまは落ち着いた濃紺のスーツで出席され、やや緊張されながらもメモなどをご覧になることなく、一つひとつの質問に丁寧にお答えになった。
国内外の関心がある出来事については気候変動を挙げられ、日本国内で発生した震災や豪雨の被害に見舞われた人々を案じられていた。その上で、「社会全体が目を向け、しっかりと考え、人々が助け合い、支え合うことが大切であると思います。これからも国内外の様々な出来事に対して理解を深め、関心を持っていきたいと思っております」などとお述べになり、上皇陛下、天皇陛下のお考えを継承されるお心を示されていた。
こうした悠仁さまの受け答えに多くの国民が心を打たれたようで、Xでは《18歳なのにしっかりしててすばらしいね》《成年とはいえまだ高校生なのに、大変ご立派なお応え。これなら将来も安心》と感激する声が相次いでいた。
男性皇族による成年の記者会見は、秋篠宮さまが臨まれて以来40年ぶり。悠仁さまは民法改正で成年年齢が18歳に引き下げられてから、成人された初めての皇族となる。いっぽう最近では22年3月に、前年12月に20歳になった愛子さまが成年の記者会見に臨まれたことも記憶に新しい。愛子さまもメモなどをご覧にならずお話になり、その丁寧な受け答えに“完璧”との声が上がっていた。
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悠仁さまも愛子さまのように、初めてとは思えない落ち着かれた対応をされていたが、“違い”もあったようだ。ある皇室ジャーナリストは言う。
「愛子さまのときはお席の後ろの障子からソフトな光が差し込み、テーブルの隣にも立派な装花が飾られていました。愛子さまの袖口が丸くなった優しい若草色のお召し物と相まって、全体的に柔らかく明るい雰囲気でした。
ですが悠仁さまの会場では緑の絵画と明るい色合いの装花がテーブルの上に飾られていたのですが、お召し物も落ち着いた色味のスーツとネクタイだったことから、愛子さまほど明るい雰囲気ではありませんでした。岩手県大船渡市で山林火災が続いていることもあり、被災地への配慮もあったことと思いますが、まだお若いので落ち着いた雰囲気を演出されたかったのではないでしょうか」
また愛子さまといえば、天皇陛下から“会見で緊張しない方法”を伝授されていたという。愛子さまは会見のなかで、「聞いてくださっている皆さんの顔、お一人お一人の顔を見ながら、目を合わせつつ、自分の伝えようという気持ちを持って話していくというのがコツだというふうに、他にもございますけれども、そのようなことをいろいろ教えていただきました」と明かされていた。
前出の皇室ジャーナリストは「悠仁さまはこうした部分も、愛子さまの会見を参考にされたのでは」と推察しつつ、悠仁さまの雰囲気についてこう語る。
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「悠仁さまは言葉を詰まらせることもありましたが、最初から最後まで質問者以外の記者にも目を合わしながら話されていました。ご表情も以前より穏やかになり、高校卒業前の会見としてはすごく落ち着かれていたのが印象的でした。お声は秋篠宮さまに似ていましたが、センテンスの区切り方や聞き取りやすい話し方は“紀子さま流”に感じました。愛子さまの場合は雅子さまに似て、柔らかい口調や工夫された言葉選びが印象的でした。
悠仁さまは他の皇族方より2歳早く成人されたのですが、皇室では皇族数の減少といった課題も抱えていることから、ご公務の必要性も高まっています。学生時代を満喫されていた陛下と秋篠宮さまとは違って、早い時期から成年皇族としての役割を求められているように思います。
悠仁さまは皇位継承順位第2位であることから、“将来の天皇”としての役割があらかじめ与えられています。それもあり国民が思っているより早い時期での会見に臨まれたのかもしれません。そういった点では愛子さまの会見の方に余裕が感じられましたが、悠仁さまも初めての単独会見をきっちりと成し遂げられていたのではないでしょうか」
4月には筑波大学に進学される悠仁さま。成年式は19歳のお誕生日をお迎えの9月6日に予定されている。成年皇族としてのご活躍に期待が高まっている。
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