久保建英ら主力温存の采配…ソシエダ指揮官、疲弊しきるチームに嘆く「これが17連戦目。本当にクレイジーだ」

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2025年03月10日 17:35  サッカーキング

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疲弊するチームについて語ったアルグアシル監督 [写真]=Getty Images
 レアル・ソシエダを率いるイマノル・アルグアシル監督が、チームの状態について嘆いている。9日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 6日にマンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ(EL)・ノックアウトフェーズ ラウンド16の1stレグ(1−1)を戦ったレアル・ソシエダは、中2日で迎えた9日のラ・リーガ第27節セビージャ戦にスタメンを8名変更して臨み、セットプレーや個人技などからゴールに迫ったものの、後半開始早々に許した先制点を守り切られて、0−1の敗戦。これでリーグ戦2連敗となり、欧州大会出場圏内となる6位のベティスとの勝ち点差は、『7』にまで広がっている。

 試合後、「前半はとても良いプレーができ、チャンスもあったけど、それを活かせなかった。対して後半は、悪いプレーをし、ゴールでスコアを戻すことができなかった」と反省の弁を述べたイマノル・アルグアシル監督は、その原因として“疲労”を指摘。ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、ヨーロッパリーグと3つのコンペティションをかけ持つレアル・ソシエダは、今年1月13日のビジャレアル戦からここまで週2試合の過密日程をこなしており、今節のセビージャ戦が公式戦17連戦目(今年に入ってから公式戦18試合目)だった。指揮官も「後半が悪かった理由? 簡単なことだね。これが17連戦目で、本当にクレイジーだということだ」としつつ、以下のように続けている。

「前半は非常に良く戦えたと思うけど、後半はフレッシュさもスタミナも欠けていた。ここまで多くの試合をこなし、どれも決勝戦のように戦ってきたのだから。その上、セビージャがさらにハードワークを強いてきた。スタミナとフレッシュさがなければ難しい」

 だからこそ、前半のチャンスを活かせなかったことを悔やんでいる同指揮官は、「後半に疲労が出てくるのは分かっていたから、(リードを奪えないまま)前半が終わった時点でかなり厳しいものになった。繰り返すけど、言い訳を探しているのではなく、多くの試合で我々が直面している現実なんだ。とくに、ミッティラン戦(EL)以降、すべての試合がチームにとって生きるか死ぬかの勝負だった。そのツケが、後半に回ってきてしまった」と振り返っている。

 またこの試合では、13日に控えるマンチェスター・ユナイテッドとの2ndレグを見据えて、MFマルティン・スビメンディやFWミケル・オヤルサバル、そしてMF久保建英らをベンチスタートさせる采配を取ったアルグアシル監督は、「昨日、セビージャに勝って4ポイント差に広げるという私の野望は誰にも奪うことができないと言ったけど、残念ながらそれは叶わなかった」としつつも、「もう今は、木曜日にマンチェスターと対戦し、勝ってヨーロッパリーグの準々決勝に進出することを考えている。可能な限りベストな状態で臨めるように、しっかり休息を取ることを優先させるつもりだ」と語っている。

 過密日程による疲労蓄積、と万全とは程遠いチームの状態で、マンチェスター・ユナイテッドとの2ndレグに臨むことになるレアル・ソシエダ。総力戦の末に、敵地『オールド・トラッフォード』で2シーズン前の再現となるのだろうか。

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