アトレティコ戦13年ぶりの勝利は終了間際の逆転劇! ボルダラス監督「この勝ち点3に生きがいを感じている」

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2025年03月10日 19:36  サッカーキング

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1月には月間最優秀監督賞にも選出されたボルダラス氏 [写真]=Getty Images
 ヘタフェを率いるホセ・ボルダラス監督が、9日のアトレティコ・マドリード戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 前節レガネス戦では後半アディショナルタイムに決勝点を許し、残留争いのライバルに3ポイントを与えてしまった14位ヘタフェ。今節は、2011年11月を最後にラ・リーガで勝てていないアトレティコ・マドリードを本拠地『コリセウム』に迎え入れると、相手の良さを消すスタイルでスコアレスのまま試合を運んだものの、75分にPKからゴールを破られてしまった。それでも88分、相手FWアンヘル・コレアの退場とともに得たフリーキックから、最後はMFマウロ・アランバリが同点ゴールを決める。さらに4分後にも、左SBディエゴ・リコのライナー性のシュートにワンタッチでコースを変えたアランバリがドブレーテを達成。2−1。歴史的な逆転勝利を収めたのだ。

 試合後、ボルダラス監督は、ラスト15分での反撃を成功させたことについて「このチームがやってのけたことは、とんでもないことだ。我々は素晴らしい試合をしていたのに、アトレティコはチャンスを作らせてくれなかった」としつつ、「こういうことは今のフットボールでは起こり得ること。私はまだ見ていないが、誰もが理解できないと言うだろう。ただ、チームは信じ続け、試合を諦めなかった。ヨーロッパでも最高のチームのひとつと対戦し、彼らにリードを許すことは、試合を複雑で難しいものとする。粘り強く戦ったチームと、ファンを祝福したい。我々は状況を好転させ、彼らが当然得るべき勝利を手にした」と万感の思いを口にした。

 また、昨夏に2億ユーロ(約325億円)以上の大型補強を敢行したことを始め、ここ数年でアトレティコ・マドリードがよりクラブとして大きくなったと強調するボルダラス監督は、「勝利に、勝ち点3に満足している。チームは戦術的にとても良い試合をしたし、最後まで信念を持ち続けていた」とした上で、「クラブ規模の違いは、誰もが知っているだろう。数シーズン前ならもう少しだけ近かったかもしれないが、今はさらに大きく差が開いている。新しい選手が加入し、アトレティコは最高のチームのひとつになったと思っているからね。過去のことではなく、今この瞬間のことを考えよう。我々は幸せだ。この勝ち点3に、生きがいを感じている」とビッグクラブ相手に起こした番狂せを噛み締めた。

 さらに、勝利の立役者となったアランバリを称賛。かつてアトレティコ・マドリードも関心を寄せたとされるウルグアイ人MFは、度重なるケガに悩まされてきたが、今シーズンはここまで公式戦27試合出場し8得点と復活。指揮官も「皆んなも知っている通り、マウロはどんなときも重要な選手だ。彼は紛れもないお手本だよ。ケガや手術など、この数シーズンは多くの困難に直面したにもかかわらず、決して諦めることをしなかった。彼はチームを大いに助けてくれるし、大胆で、勇敢。この活躍をとても嬉しく思う」と賛辞を送っている。

 今節の勝利で降格圏との勝ち点差を『7」とするヘタフェ。次節は16日のオサスナ戦となるが、この勝利をきっかけに安全圏にまで浮上したいところだ。

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