トランプ米大統領=13日、ワシントン(AFP時事) 【ワシントン時事】トランプ米大統領は20日、半導体など戦略物資の製造に不可欠な重要鉱物の生産拡大を目指す大統領令に署名した。軍需物資の調達を目的にした国防生産法を活用し、重要鉱物の採掘、加工などの事業に資金を供給する。重要鉱物の生産は中国の存在感が大きい。国内生産を強化することで、脱中国依存を図る。
大統領令では「敵対勢力に重要鉱物生産を依存することで、米国の安全保障と経済安保が脅かされている」と指摘した。
大統領令によると、ウランなど重要鉱物に加え、金や銅も生産強化の対象とした。国防総省が、国際開発金融公社(DFC)などと協力し、鉱物生産の事業に融資する。また、公有地で重要鉱物の生産に優先的に取り組むよう指示。許認可などの手続きも迅速化する方針だ。