
前回からの続き。私には小学校低学年と幼稚園年少の孫娘がいます。夫はすでに他界しており、息子家族と同居しています。昔は保育士をしていました。孫の行事や発表会に行くと、「もう少し頑張ればグッと成長できるのに!」という厳しい目線で見てしまいます。孫たちの成長を願う助言のつもりでしたが、お嫁さんのユリさんを傷つけてしまっていたようです。

子どもは少し難しい目標を乗り越えると、自信と向上心を持つことができると思っています。これは大人になってからも困難を打破する力になるのではないでしょうか。私は保育士時代、そんな子どもたちの達成感に満ちた顔を見るのがやりがいだと感じていました。

子どもに少しの課題をアドバイスすることは保育士を辞めてからも、変わらずでした。孫が生まれ、孫の学校行事や習い事の発表会に行くとついアドバイスするのが癖になっていました。あるとき息子のお嫁さんのユリさんから子どものありのままを褒めたいという気持ちを聞きました。私はハッとしました。子ども自身、完成度や成果よりも楽しむことが一番大事だということをすっかり忘れていたのです。

まだピアノを習い始めて半年のマリの演奏ははたから聞けば拙い演奏かもしれません。でも、堂々と楽しみながら演奏する姿は可愛らしく、大変誇らしいものでした。
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原案・ママスタ 脚本・物江窓香 作画・カヲルーン 編集・横内みか