
自分の生活も苦しいのに子どもを持つ余裕はない、と考える若者たち。十分に理解できる一方で、実際に子育てをしてみたら想像以上の幸せもある、と考える現役ママが多いのも事実。ママ向け情報サイト「ママスタ」(インタースペース・東京)が、若者の「子どもをもつこと」への調査結果について、ママたちの声をまとめた。
意見を聞いた元となった調査は、日本大学の研究グループが15〜39歳までの若者世代の貧困・困難の実態について探ったもので、男女4047人が回答した。それによると、「子どもは育てたくない」と考える若者が52%にのぼっている。本人年収299万円未満、世帯年収399万円未満の6割、世帯年収が低いほど、「育てたくない」と考える傾向にあった。現在の暮らしについても61.3%が「苦しい」「少し苦しい」と回答している。
ママたちの交流掲示板「ママスタコミュニティ」には、実際に子育てを経験したママたちからさまざまな意見が寄せられている。
若者たちの状況に理解を示しつつも、「私は子育てが始まったら、自分自身に気持ちが向かなくなったのがすごく楽だった。出産も衝撃体験だったし乗り越えて子育てがんばってる自分すごいとしみじみ思う」「いま、子どもが全員中学生以上になったけど、親に全責任があるしんどい期間ってほんの一瞬。いまは、子どもたちのおかげで人生楽しいし、子どもたちを通して見える世界のおかげで、ただ働いていたときより社会貢献できていると実感する。普通の人こそ、全力で子育てしてみたら、人生変わるのにな」と前向きな意見は多い。
一方で、「私は子どもを産みたくて産んだし子育てに満足しているけれど、産まない選択をする人の意見も正論なんだろうなと思う。立場が変われば正義も変わる」「産んだ以上責任を持って育てているけれど、こんなにカツカツな暮らしで、子どもに関する悩みは尽きなくて、望んで産んだわけじゃない私には苦しいことばかり」など、産まない選択をする人を支持する声、産む選択をしたことを振り返っての悩みの声もあった。
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