
東京都では4月からカスタマー・ハラスメント防止条例が施行される他、独自にカスハラ対策を進めている店舗や企業も増えている。
一方で東京都の50代女性は、某ファミレスチェーン店でクレーマー扱いされて納得がいかないという。
「ラストオーダーの時間より30分くらい前に入店しました。店内はそれほど混んでなく、仕事帰りの会社員が目立っていました」
そのファミレスに行くのは何年かぶりで、揚げ物を食べることを楽しみにしていたそうだ。それが一体どうしてクレーマーと間違われたのだろうか。(文:天音琴葉)
店員が汚れた皿をぶちまけるも「さーせん」の一言
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仕事帰りに夫と入店した女性は、「エビフライの付いたハンバーグと唐揚げ」と生ビール1杯を注文。晩酌を楽しんでいると……
「ラストオーダーもまだの時間帯に、厨房から白い制服の若い男性スタッフが片っ端からテーブルに手を伸ばして、食器を下げ始めたのが横目に見えました」
店員が食器類を片付け始めたものの、女性達のテーブルには空の皿がなかったため、「あまり気にしていませんでした」という。ところが店員は女性達の元にやってきた。
「あろうことか通路側から一番遠いタルタルソースの容器に食事の上をまたぎ身を乗り出してきた」
エビフライを食べている途中でタルタルソースを下げられたら、いい気分はしないだろう。そのため女性は「これはまだ入ってます」と制止した。すると
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「(店員は)バランスを崩し左手に抱えたお盆に他のテーブルから下げて来たお皿をわたしの右側と座席にぶちまけながら落としました。私達は顔を見合わせてビックリしていると、落ちた皿を拾い『さーせん』的なことを言って次のテーブルに行こうと……」
店員も止められるとは思わず驚いたのかもしれない。だが「さーせん」の一言で済ませたのはまずかった。
その後、本社からも「クレーマー扱いの対応」
食事中に汚れた皿をぶちまけられ、看過できなかった女性は店員に次の苦言を呈した。
「『お皿あたりましたし、食事してる上をまたいで下げるものを漁るのはおかしくないですか?』と、聞いたのですが、『はぁ』とため息をついてウザイ感丸出しだった」
女性に指摘されても謝らない店員を見て、普段は「温厚」だという夫が「話にならないから上の人呼んできて」と店員に伝えたという。
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「そのスタッフは厨房に早足で戻るなり、物凄い大きな音をたててゴミ箱? を蹴ったようです」
この後、店長と名乗る男性がやって来て、ようやく話が通じる相手が来たと女性達はホッとしただろう。だが、事態はさらに悪い方向に。
「この店長が全く話が分からない人で、私達をクレーマーのように扱い、しまいには『警察呼びますよ!』と意味のわからない対応をされました。本社のこの地区の担当から翌日電話が来ましたが、店長がどう説明したのか、やはりクレーマー扱いの対応で呆れました」
店長がどうして女性をクレーマー認定したのかはわからない。一方で自分に非はないと思った女性は、電話口の本社社員に「何があったか、防犯カメラを見て確認してほしい」と訴えたものの、対応してもらえなかったそう。本社にもメールを送ったが、「見ているかどうか」と返信がない様子。
「従業員不足でスタッフを守るのはわかるのですが、それは最低限の接客を教育してからの話で。(中略)きっとラストオーダー終わるまでに洗い物を1つでも多く済ませたかったのでしょうが、まだ入っているタルタルソースは下げちゃだめですね。白いから見えなかったのでしょうけど」
これ以降、女性は当該ファミレスチェーンに行っていないそうだ。
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