


ケイタは親戚のおじさんに、私の実家の分も注文してくれました。ありがたい申し出に感謝です! 私たちはその次の週末に、日帰りドライブを兼ねて取りに行きました。買ったお米を車に積んで、自宅に戻る前に私の実家へ立ち寄ります。


ケイゴがキッチンの奥まで米袋を運んでくれました。実家は父と母の2人暮らしです。これだけあれば新米が出まわる季節までもつでしょう。しかしそれから2週間ほど経って……母から思いがけない電話がかかってきたのです。


毎日のようにご飯を食べていた私たち夫婦にとって、まったくお米が買えない状況は予想外のものでした。スーパーを何軒まわっても見つからずガッカリしていた私たちに、ありがたいことにケイタの親戚の方が「こちらの地域ならお米がある」と連絡をくれたのです。
そこで私は実家の分も購入し、はるばる車で取りにいって母に届けました。しかし2週間ほどすると、なぜかまた母から「お米を届けてほしい」との連絡が……。どうやら兄が勝手に全部持っていってしまったようなのです。いくらお米がなくて困っているからといって、あんまりじゃないでしょうか!?
【第2話】へ続く。
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