メキシコのシェインバウム大統領=3日、メキシコ市(AFP時事) 【サンパウロ時事】「他の国よりも優先的な地位が得られた」。メキシコのシェインバウム大統領は3日、トランプ米大統領が前日発表した相互関税の対象からメキシコが除外された意義を強調した。トランプ政権との良好な関係を構築した成果だとも自賛した。相互関税を課される多くの国が対米批判を繰り広げるのとは好対照となった。
メキシコはカナダと共に、米国への合成麻薬フェンタニルの流入阻止対策が不十分などとして、トランプ氏に関税の標的として早くから目を付けられていた。1月のトランプ政権発足を受けて、エブラルド経済相を米ワシントンに派遣。ラトニック米商務長官、グリア米通商代表部(USTR)代表らと協議を重ね、信頼を醸成してきた。
メキシコとカナダには3月に25%の関税が課された。メキシコは対抗措置をちらつかせたが、結局は封印。両国と米国が結ぶ貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」に基づく製品には関税の適用が免除されたためだ。2日にはこの措置が続くことも発表され、シェインバウム氏は3日の記者会見で「メキシコには追加関税はない」と訴えた。
米国はUSMCAを含め14件の自由貿易協定を締結。相互関税を免除されたのがUSMCA締結国だけだったことも、メキシコ側の交渉戦略が奏功したことを裏付けた。会見に同席したエブラルド氏は「シェインバウム大統領のおかげだ」と持ち上げた。