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ロール状クッキー「シガール」で知られるヨックモック(東京都千代田区)が手掛ける「自販機」が増えている。デパ地下や駅ビルの食品売り場で購入されるイメージが強いヨックモックの商品を、なぜ自販機で販売するようになったのか。同社の三溝優実氏(事業開発部 事業企画グループ)に話を聞いた。
ヨックモックは1969年に誕生した東京・青山のクッキーブランド。代表商品であるバターをふんだんに使ったロール状クッキー「シガール」の他、クッキーやフィナンシェなどを展開している。シガールは20本入りで1836円、30本入りで2700円だ。
ヨックモックが展開する自販機「いつでもヨックモック」は店舗で販売している商品の中から、シガールなど約10種類をラインアップしている。手土産として購入されるケースを想定し、手提げ袋やエコバッグも取り扱う。
三溝氏によると、自販機はシガールのような繊細な商品向けの高機能タイプを使用しているという。取り出し口から出てくるまでに、お菓子が割れないようにするためだ。
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●なぜ自販機を設置したのか
ヨックモックが自販機「いつでもヨックモック」を導入したのは2023年2月のこと。設置場所はラゾーナ川崎プラザ(神奈川県川崎市)1階、総合案内所の近くだった。
実は同じフロアには、ヨックモックの店舗がある。にもかかわらず自販機を設置した理由について、三溝氏は「手軽さ」を挙げる。店舗の営業時間は午前10時〜午後9時だが、自販機は午前7時〜午前0時と長い。店舗の営業時間外でも、すぐ商品を購入できる。「アフターコロナの当時は非接触型の販売スタイルが求められており、こうしたニーズに対応する目的もありました」(三溝氏)
手軽さへの配慮は、自販機で販売する商品ラインアップにも表れている。贈答用向けの箱入り商品に加え、ポーション(袋入り)タイプの「シガール」(10本入780円、14本入980円)や、食べきりサイズの「MY YOKUMOKU」シリーズ(400円)を販売している。三溝氏は「自分用やプチギフト用として手軽に購入できるよう、小さいサイズや1000円未満の商品を中心にそろえました」と説明する。
自販機で販売するもう1つの理由が、「身近さ」だ。「ヨックモックは百貨店などで販売している、贈答用のお菓子というイメージが強いです。自販機で手軽に購入できることで、疲れたときの気分転換や自分へのご褒美、家族や友人へのちょっとしたプレゼントの選択肢として、より身近なブランドになることを狙いました」(三溝氏)
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●場所ごとに異なる売れ行き
現在、ヨックモックは、ラゾーナ川崎に加え、2023年10月に泉ガーデンタワー(東京都港区)、2025年2月にアトレ吉祥寺(東京都武蔵野市)内の改札横の3カ所に自販機を設置している。設置場所の特徴が大型ショッピングモール、オフィスタワー、改札横とそれぞれ異なっているのは、さまざまな顧客との接点を作りたいからだ。「自販機の取り組みはまだトライアル期間です。お客さまと接点を持ちやすい場所はどこか、検証を続けています」(三溝氏)
3台とも売れ行きは好調で、特にアトレ吉祥寺の自販機は想定以上に推移しているそうだ 。3台とも共通して1000円以下の低価格帯商品が人気だが、泉ガーデンタワーでは職場でのプチギフトや取引先への差し入れ需要から、箱入り商品や季節商品が人気だという。
同じフロアにある店舗と自販機があるラゾーナ川崎は、自販機自体に加え、店舗の売り上げも好調に推移。店舗と自販機が近くても、相乗効果があることが分かったそうだ。「店舗と自販機には、それぞれの良さがあります。すでにヨックモックを知っている方は気軽に自販機で、自販機でヨックモックを知った方は店舗へと、相互にお客さまを誘導できればと考えています」(三溝氏)
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