
顕微授精と小児期の発達脆弱性
4月1日、オーストラリアの研究チームは、「BMC Medicine」にて、深刻な男性不妊のケースを除き、顕微授精と小児期の発達脆弱性のリスク増加に関連性はないと示した。
今回、顕微授精が子供の発達に対して影響を及ぼすことはないと示された。就学年齢において、体外受精にて誕生した子供と顕微授精にて誕生した子供に発達の差異は認められないという。
顕微授精が小児発達に及ぼす影響
卵細胞質内精子注入法(ICSI:顕微授精)は、体外受精において最も一般的な卵母細胞授精法であり、男性不妊など明確な適応がないケースで多く用いられる。しかしながら、一方で、顕微授精によって先天異常リスクが増加するといわれる。
そこで今回、研究チームは、2005年から2013年の期間、生殖補助医療にて誕生した子供3656人(体外受精1489人、顕微授精2167人)を対象に顕微授精が小児発達に及ぼす影響について検証した。
就学年齢(4〜6歳)の子供に対してオーストラリア早期開発国勢調査(AEDC)を実施し、機能的発達を5領域(社会的能力、感情的成熟、言語および認知スキル、コミュニケーションスキルなど)にわたって評価したところ、体外受精にて誕生した子供と顕微授精にて誕生した子供において発達の差異は認められなかった。
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(画像はBMC Medicineより)
BMC Medicine
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