兵庫県警本部を出る山口組の森尾卯太男本部長(中央)、安東美樹若頭補佐(右端)ら幹部=7日午後、神戸市中央区 特定抗争指定暴力団山口組の幹部が7日、抗争終結に向けた誓約書を兵庫県警に提出したことが、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、同日午後、山口組幹部らが県警本部を訪問。提出した誓約書には、抗争を終結させて、今後は一切のもめ事を起こさないとする内容が記されていたという。
山口組は2015年8月以降、「山口組」と「神戸山口組」に分裂。両団体の対立抗争に絡む事件は昨年までに全国で150件発生しており、警察当局は警戒を続けている。
ある県警幹部は「神戸山口組がどう反応するか注視する必要がある」と話し、警戒を強める考えを示した。
両団体の勢力は抗争開始後、年々縮小している。山口組の構成員や準構成員は、15年末に計約1万4100人だったのが、昨年末には計約6900人に減少。神戸山口組も約6100人から約320人に大幅に減った。