「嫌われやすい人の話し方」に共通する3つの特徴。特に気をつけたいのは“職場での一言”:4月に読みたい記事

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2025年04月08日 09:00  女子SPA!

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※写真はイメージです。
新しい年度が始まる4月、入学や入社、転勤など大きな環境の変化を迎える人も多いでしょう。中には、新しい環境に不安を覚えている方もいると思いますが、「よい人間関係」を築くにはどうすればいいのでしょうか。

サムスンやLGグループなどでコミュニケーションのプロとして講演を行ってきたキム・ボムジュン氏は、人間関係を決定づけるのは「話し方」だと言います。

そんな著者の「よい話し方」についての法則をまとめた、韓国で15万部突破のベストセラーが待望の日本上陸!今回はその内容から、「嫌われやすい人の話し方の特徴3つ」をお届けします。(初公開日は2023年4月14日 記事は取材時の状況)
(※本記事は『「また会いたい」と思われる人は話し方が違う』より抜粋)

◆1.「ほかに答えようがない」話し方

「ほかに答えようがない」話し方は年寄りくさい。

ほかに答えようがない、「答えは決まってるんだから、君はそれを言えばいいだけだ」という話し方。

たとえば、「私、女優のキム・テヒ(訳注:美人で有名な韓国の国民的女優)の顔ってそんなに好きじゃないんだけど、今日キム・テヒに似てるって言われたの。あなたもそう思う?」という質問だ。

そう言われたら、「うん、たしかに似てるね」と言わざるを得なくなる。

うれしい気持ちを全力で隠しながら、「あなたも早く私に『キム・テヒに似てる』って言って」と返事を誘導するような「ほかに答えようがない」話し方の典型的な例だ。これでは一方的な会話で終わってしまう。

相手に圧力をかけ、相手の本音を聞こうとしないために、互いの関係を発展させることは難しくなる。では、職場ではどうだろう?

◆職場での横暴な上司の話し方も…

広告代理店で働く女性の話だ。パクさんのチームには、彼女以外にチーム長と課長と主任と、さらに新入社員が一人いる。

パクさんは毎月、チームで行なわれる食事会の場所を決めなければならず、それが大変だという。ある日の会議の終わり際、チーム長が彼女に食事会をセッティングするよう言ってきた。

「月に一度、みんなで食事会をしないか。最近、食事をしながらライブや芝居を見るのが流行っているらしい。われわれもやってみないか。みんな、いいよな?」

店選びに任命されたパクさんは、数日店を探しまわった結果、演劇やミュージカル、ジャズのライブを見ながら食事を楽しめそうな店を三つ提案し、チーム長に相談した。するとチーム長は首をかしげて、こう答えた。

「今は社内の雰囲気的に演劇やミュージカルって感じでもないし……うーん、値段もちょっと高いね。有名な作品じゃないからあまり面白そうでもないし。ジャズ? 私はジャズはさっぱりわからないな」

そして、結局こう言ったのだ。
「まあ、難しいね。どこか近場でサムギョプサルでも食べながら焼酎飲もうか? やっぱり思いっきりお酒飲めたほうが楽しいよな。二次会はカラオケに行って、ストレスを発散しよう!」

◆2.意見を無視する話し方

その言葉に、パクさんは腹が立った。だったら最初からチーム長が自分で決めればよかったじゃないか、なんで時間を無駄にさせるのか理解できない……。そんな気持ちになった。

しかもこれは、一度や二度ではないという。毎回、チーム内で相談して決めたことに口は出さないと言いながら、やっぱり最後には口を挟んでくる横暴な上司へのストレスで、パクさんは円形脱毛症になってしまった。

目上の人や権力のある人たちが、その立場を利用してすべてを自分の思いどおりに推し進めたら、年寄りのイヤなイメージだけが残るだけだ。

特に、意見を言わせておきながら一方的にその意見を無視するような言い方は、相手の成長を妨げる要因にもなるし、人間関係を発展させることもできなくしてしまう。

あなたも、自分の言葉を振り返ってみるといい。誰かに何かをさせておきながら「これはなんだよ!」と相手の意見を無視して、自分の主張を一方的に押し通してはいないだろうか。

◆3.相手の弱点に共感する話し方

自分の弱点は誰よりも自分自身がいちばん知っている。

だとしたら、自分の弱みを誰かに言うのは、あくまで慰められたいからであって、何かアドバイスが欲しいからではない。それなのに、自分の弱みを打ち明けた相手の話をさらに深掘りしようとする失礼な人が多すぎる。

たとえば、あなたは報告書を作成するのが苦手な会社員だとしよう。

自分の苦手なことを克服するために、報告書を頻繁に作成している同僚にアドバイスを求めたり、マニュアル本を買って勉強したり、ビジネススクールに通ったりしながら、報告書をうまく書くための努力をしている。

それでも、すぐに努力が実るわけではない。明日、さっそく報告書を提出しなければならなくなった。あなたは上司に報告書を持っていくが、やっぱり惨敗。上司に叱られて落ち込んだあなたは、同僚とコーヒーを飲みながらこう話す。

◆かけがえのない友人を一瞬にして敵にしてしまった言葉

「(ため息をついて)どうやって報告書を作成したらいいかわからないんだ」
「たしかに、君は報告書さえうまくつくれるようになれれば完璧なのにな」
「……」
「まあ、仕方ないさ。ほかの部署に移ることも考えてみたら?」

同僚の顔を見ると、心から心配してくれているようだ。しかし、その言葉を聞いたあなたはどう思うだろう?

「ああ、さすがに僕の友達だ!」と感謝する気持ちになれるだろうか? いや、そうはならない。正反対の気持ちになるはずだ。

「なんだよ、自分はどれだけうまく報告書をつくるっていうんだ。僕とほとんど変わらないくせに」

そう、その同僚はしくじったのだ。かけがえのない友人を一瞬にして敵にしてしまった。どうしてこんなことになったのだろう?

◆弱点を突くような言い方は相手のプライドを傷つけてしまう

理由は簡単だ。誰かの弱点を突くような言い方は、たとえそれが真実だったとしても相手のプライドを傷つけてしまうのだ。

相手は自分の弱点について共感されたというだけで、自分が攻撃されているように感じる。

そのことがわからず、率直に言うのがよいことだと勘違いして相手の弱点に強く共感する姿勢は、会話を断ち切り、相手との関係をも終わらせてしまう。さらには相手が弱点を克服して成長する邪魔をしてしまう。

それは、ほとんど光の入らない真っ暗なトンネルの中に立っている人に光を与えるどころか、今にも消えそうなろうそくの火を消してしまうようなものだ。

◆自分の弱点について相談されたとき投げかけるべき言葉

自分の弱点にコンプレックスをもっている人に対して投げかけるべきは、率直なアドバイスではなく、慰めの言葉である。

それは相手の弱い部分を指摘しない言葉でなくてはならない。先ほどの場合、相手が言うべき言葉は、たとえばこうだ。

「僕も同じだよ。報告書をつくるのって本当に難しい。君も苦手だなんて思わなかった。いっしょに頑張ろう」
「仕事が忙しすぎて、報告書に割さく時間なんてないよな。もうちょっと余裕があればいいのに」
「君はプロジェクトを管理したり社員を動かしたりしてるんだから、報告書をつくってること自体がすごいよ!」

相手のプライドを傷つけないように、コンプレックスの克服を手助けするような労ねぎらいの言葉をかけることが大事なのだ。

相手に自分の弱点について相談されたときは、下手に共感の言葉を言ったり、ありのままを話したりするのでなく、まずはコンプレックスを抱える相手の悩みに寄り添ってみよう。

<構成/女子SPA!編集部>

【女子SPA!編集部】
大人女性のホンネに向き合う!をモットーに日々奮闘しています。メンバーはコチラ。X:@joshispa、Instagram:@joshispa

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