エアコン試運転、今年は「桜が散ったら」が合図? 不具合に備える正しいやり方をパナソニックが解説

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2025年04月08日 15:50  マイナビニュース

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パナソニックは4月3日、エアコンに関する2つの調査結果を発表した。1つ目は「エアコン待機状況の実態調査」で、2025年3月10日〜3月11日、前年にエアコンを新規(追加)購入または修理した20〜60代の男女551名を対象に。2つ目は「2025年エアコン試運転の実態調査」で、2025年3月5日〜3月12日、エアコンを所有する20〜60代の男女525名を対象に、どちらもインターネットで行われた。

○エアコン待機状況の実態



昨年エアコンを購入、または修理した人がエアコンを使用できるようになるまでの期間を調べたところ、夏時期(6〜8月)のタイミングでエアコンを修理した人の32%、購入した人の24%が発注から使用まで2週間以上かかる『エアコン待機者』であったことが明らかになった。



2週間以上にわたってエアコン待機をした理由として一番多かったのが、「繁忙期で工事業者の予約が取れなかったため」という回答で、修理者で67%、購入者で57%となった。


○エアコン試運転の認知と実施状況


続いて、エアコンを所有する525名を対象に、エアコン試運転状況を調査した。



「『エアコン試運転』という言葉を知っていますか?」という質問では、「言葉も内容も知っている」と答えた人が47%だった一方、「言葉は聞いたことがあるが内容までは分からない」(29%)、「聞いたことがない」(24%)と、試運転を理解していない方が過半数の53%という結果となった。昨夏のエアコン試運転については、46%が行ったものの、54%が行わなかったと回答した。


過半数が試運転を行わなかった一方、昨夏試運転を行った人の45%は何かしらの不具合に気づいており、最も多かったのは「異臭がした」(21%)という結果になった。また、試運転を行ったタイミングについては、「5月」(28%)、「6月」(28%)が最多となった。


一方、同社のお客様相談センターに寄せられるエアコンに関する相談については、例年6月〜8月にお問い合わせが集中しており、過去4年(2021年〜2024年)の平均では、4月のお問い合わせ件数と比較すると6月が2.6倍、7月が4.3倍、8月が3.9倍と3倍〜4倍近くまで急増している。



また、同社のデータによれば、昨年は4月中に冷房利用を開始した人が多く、全国的に冷房利用開始が早い傾向にあった。「近年、ご自身のエアコン冷房の利用開始時期が早まっていると感じますか」というアンケート調査でも、「とても感じる」(23%)、「やや感じる」(47%)と、70%がエアコン利用開始の早まりを実感しているようだ。

○エアコン「試運転」いつ行う?



暑さが本格化し、夏の冷房シーズンに入る前には、エアコンを運転し、不具合がないか確認する「試運転」をしておくことが大切となる。経済産業省は、エアコンの購入・設置・修理が夏季に集中する傾向があり、これにより待ち時間が発生していることから、夏本番を迎える前の4月から5月にかけての試運転を推奨している。



エアコンの試運転は、室内温度よりも3℃以上低い設定で冷房運転を行う必要があるため、気温が20℃前後になる時期が適しているとされており、例年4月〜5月頃にその気温に達する地域が多い。ちょうどこの時期は桜が散る時期とも重なるため、「桜が散ったら試運転」を1つの目安として、忘れずに早めの点検を行うことが望ましい。



近年では春先からのエアコン冷房稼働も増加傾向にあり、気象庁の予報によれば4月〜6月にかけては暖かい空気に覆われやすく、北日本では気温が高く、東日本・西日本でも平年並か高いと予想されている。特に6月は全国的に気温が高くなる見込みである。



こうした状況を受け、日本冷凍空調工業会および家電製品協会は、4月10日を「エアコン試運転の日」と定め、熱中症対策の観点からも4月から5月のうちに試運転を行うよう呼び掛けている。

○試運転の実施方法



パナソニック エアーマイスターの福田風子氏が、3つのSTEPでの「エアコン試運転」を解説する。


しばらく使っていなかったエアコンは、内部にたまったカビやホコリがエアコンの風に乗って放出される恐れがあるため、エアコン試運転を行う際は、マスクをし、窓を開放した状態で行うことが推奨される。

○よくある不具合と対策法


エアコン試運転といっても、「数週間前までエアコン暖房が問題なく使えていたから必要ない」と思う人もいるかもしれないが、そうとも言い切れない。冷房と暖房の一番の違いは結露水で、簡単に言えば暖房運転では発生しない室内機側の結露水が、冷房運転時の不具合として起こる「水漏れ」につながるケースがあるからだという。水漏れはドレンホースが原因である可能性が高いため、「エアコン本体からの水漏れ」の対策法をチェックする必要がある。



また、試運転実施後には目視によりフィルターのホコリやエアコン内部のカビの有無を確認することが求められる。手の届く範囲であれば拭き取ることが望ましく、手の届かない部分においてカビの付着やカビ臭が感じられる場合にはエアコンのクリーニングが推奨される。(Yumi's life)

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