誕生日にメッキのアクセをくれた彼氏。楽天を検索したら…/恋愛人気記事BEST

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2025年04月11日 09:10  女子SPA!

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女子SPA!

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 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2020年4月26日 記事は取材時の状況)

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 恋人からの贈り物って、相手の気持ちや価値観が伝わってきますよね。

 嬉しいはずのプレゼントで、かえって彼との相性の合わなさがあらわになることもあるようです。

「アクセサリーをもらいましたが、年齢不相応な品物で正直あまり嬉しくなかったですね……」

 と、すこし申し訳なさそうに話すのは、教育業界で働くヒナさん(仮名・31歳)。それは彼女が以前付き合っていた同い年の彼のことです。

◆交際して初のバースデー、彼セレクトの店に行くのも初めて

 二人が付き合って初めてのイベントとなったのは、ヒナさんの30歳の誕生日。平日でしたが、彼からの「よかったら当日にお祝いさせてほしい!」という一言により、彼おすすめのお店でディナーをすることになったのです。

 お店は当日までのお楽しみということで、ヒナさんはとてもわくわくしていたといいます。

「それまでも、一緒に食事に行くことは何度もありました。でも、彼が提案してくれるより先に私が、いつもお店を提案しちゃってたんです。『○○食べたいからここ行かない?』とか、『△△行ってみない?』とか……。

 なので、彼セレクトのお店に連れてってもらえるってこと自体がとても楽しみでした」

◆当日、新橋待ち合わせで大衆中華料理店へ

 そうして迎えた誕生日当日。「19時に新橋駅で待ち合わせでいいかな」という彼からの連絡のとおり、ヒナさんは会社から新橋駅へ向かいました。

 新橋といえば彼の会社の最寄り駅。穴場的な素敵なレストランか、銀座寄りのおしゃれなお店を想像していたというヒナさんですが、彼について駅前に立ち並ぶ居酒屋の合間を歩いていくと……そこはあまりキレイとはいえない大衆中華料理店でした。

「ここのよだれ鶏がめっ……ちゃ! おいしいんだ! ヒナに食べさせたくて」
と、彼は次々におすすめをオーダー。

 もちろん、ヒナさんにも何が食べたいかを訊いてくれ、好きなものは何でも頼んで! と大盤振る舞いだったそうですが……。

「誕生日ディナーといえば、ちょっといいイタリアンとか、フレンチとかかなって勝手に思っていたので、予想とあまりにも違いすぎて圧倒されっぱなしでした。お料理は美味しかったですけど……」

◆メッキのネックレスを喜べず「私って嫌なやつ」

 デザートの杏仁豆腐を待っているときのこと。彼が、「改めて誕生日おめでとう」と、細長い黒いケースを差し出しました。

「ネックレスだ、と思ったんですが、箱に入ってなくてそのままだったので違和感ありました」

 中を開けると、チープな輝きの銀色のネックレス。ころんとして可愛すぎる形でボリュームのあるリボンに、青い石のようなものがはまったチャームがついていました。あまりにキラッキラな銀色は、見るからにメッキ。

「それ、ヒナの誕生石なんだよ。誕生石を身につけると幸運になるんだって」
 と言う笑顔の彼を見て、素直に喜べない自分が嫌な奴に思えたというヒナさん。

「彼が私のために選んでくれたんだから、と思って、すぐにつけてお礼を言いました。

 プレゼントを選んでる彼の姿を想像して、嬉しい、ありがとう、って心から思いたかったです。大好きな人から、身につけるものをもらうってすごく嬉しいはずだし……」

◆彼が利用している楽天市場を検索したら見つけてしまった

 翌日、ヒナさんはそのネックレスをつけて出勤してみましたが、会社のお手洗いの鏡に写った30歳の自分と、チープな輝きを放つ可愛すぎるリボンのネックレスがあまりにもちぐはぐに感じたといいます。

 箱もないそのネックレスの正体が気になったヒナさんは、まさかとは思いながらも彼がときどき利用していると聞いていた楽天市場内を検索。

「リボン 誕生石 ネックレス」のキーワードを打ち込むとすぐに、もらったネックレスを見つけました。値段は、5000円以下……。値段がどうこうではなく、ちょっと微妙な気分になりますよね。

 結局、そのネックレスは彼と会うときだけつけるようになり、そのうち自然とつけるのをやめてしまいました。

◆価値観の合わない彼とぎくしゃく…

「しばらくして、『あのネックレス、気に入らなかった?』って言われました。そんなことないよって言うしかなかったけど、気に入らないとかそういう話ではないと思ってて……。

 彼は年収もそこそこあるし、自分の服や時計はいいものを買ってるのに、私には年齢不相応なアクセサリーを選ぶっていう、その感性をちょっと疑ってしまいました」

 彼も良い気がしなかったのか、「なんでつけてくれないの?」「好きなブランドのものじゃないと嫌だったの?」とたずねられ、返答に困ったそう。

 これだけが原因ではないけれど、ヒナさんと彼の関係は次第にぎくしゃくし、まもなく別れてしまいました。

「価値観が合わないと思うので、しょうがなかったと思います。高価なものが欲しいわけではないけど、年齢に見合ったものを選べる人がいい」と話すヒナさん。そのネックレスはもう「どこかにいってしまった」とのことです。

 単に彼のセンスが微妙だったのか、それとも、ヒナさんのことを“その程度の相手”と思っていたのか…今となっては謎ですね。

<文/船田 ゆかり イラスト/カツオ>

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